長谷川晃 (物理学者)
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長谷川 晃(はせがわ あきら、1934年6月17日[1] - )は、日本の物理学者。大阪大学名誉教授。専門は通信工学(光通信)、プラズマ物理学、地球物理学。日米関係などの社会学の著作もある。兵庫県芦屋市出身[2]。
来歴・人物
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学歴
[編集]- 1957年大阪大学工学部通信工学科卒業 3月 -
- 1959年大阪大学大学院工学研究科通信工学専攻修士課程修了 3月 -
- 1964年8月 - カリフォルニア大学大学院バークレー校電気工学科博士課程修了、哲学博士(Ph.D)
- 1967年4月 - 理学博士(名古屋大学)
職歴
[編集]- 1959年松下電子工業(株)研究所研究員 4月 -
- 1964年大阪大学基礎工学部助教授[1] 9月 -
- 1969年ベル研究所特別研究員 2月 - 米国
- 1971年コロムビア大学応用物理学部併任教授 9月 - 米国
- 1982年ローザンヌ工科大学客員教授 3月 - スイス
- 1991年大阪大学工学部通信工学科教授[1] 9月 -
- 1998年高知工科大学工学部電子・光システム工学科研究教授 4月 -
- 1998年NTT先端基礎技術総合研究所コンサルタント 4月 -
- 1998年神戸女子大学講師 4月 -
- 1998年ソリトン通信設立 4月 -
- 2000年姫路獨協大学特別教授 4月 -
- 2002年カリフォルニア大学客員教授 3月 - 米国
- 2002年BTG Internationalコンサルタント 4月 - 英国
- 2002年天津大学客座教授 9月 - 中国
- 2006年浙江大学客座教授 9月 - 中国
- 2008年大阪大学名誉教授 4月 -
所属学会
[編集]- 米国物理学会フェロー
- IEEEライフフェロー
主な研究業績
[編集]- プラズマ中のBuchsbaum-Hasegawa共鳴現象の発見
- Kinetic Alfven波の発見
- 光情報伝送に関する基礎方程式の導出、および光ソリトンの発見とその超高速通信への応用
- 地磁気の共鳴発生現象の解明
- プラズマ乱流を記述する長谷川―三間方程式および長谷川―若谷方程式の導出、およびプラズマ中の帯状流の発生現象の発見
- 双極子磁場を用いたプラズマ閉じ込め装置の発明 など。
受賞歴
[編集]- 平成3年2月 - 英国ランク賞(サッチャー元英国首相から受賞)[1]
- 平成5年6月 - 郵政省志田林三郎賞(小泉郵政相から受賞)[1]
- 平成5年10月 - 服部報公賞[1]
- 平成7年9月 - 仏国ダビンチ優秀賞[1]
- 平成7年10月 - C&C賞
- 平成8年5月 - 電子情報通信学会業績賞
- 平成10年5月 - 米国IEEE/LEOS量子エレクトロニクス
- 平成12年10月 - アメリカ物理学会 James Clerk Maxwell Prize for Plasma Physics
- 平成13年6月 - 総務大臣表彰
- 平成20年6月 - 日本学士院賞
- 平成22年5月 - 瑞宝中綬章[3]
- 平成23年6月 - 欧州物理学会 Hans Alfvén賞
著書
[編集]- 『アメリカは大丈夫か』(太陽企画出版、1987年)
- 『君はもっと豊かになれる』(太陽企画出版、1986年)
- 『老子と現代物理学の対話』(PHP研究所)
- 『日本女性が世界を変える』(太陽企画出版、1989年)
- 『日本の根本原理』(太陽企画出版、1990年)
- 『母性の文明 父性の文明』(PHP研究所)
- 『Plasma Instabilities and Nonlinear Effects』(Springer Verlag, 1975年)
- 『Optical Solitons in Fibers』(Springer Verlag, 1989年, 1990年), 2002年)
- 『Space Plasma Physics』佐藤哲也共著(Springer Verlag, 1989年)
- 『Solitons in Optical Communications』(Oxford University Press, 1995年)
- 『One world of Lao Tsu and Modern Physics』(Tanko-sha, 1993年)
- 『Optical Solitons in Fibers』松本正行共著(Springer 2002年)
- 『工科系の電磁気学』(岩波書店, 1995年)
- 『物理学者長谷川晃の目からウロコの落ちる本 第1巻 生命と健康の話』(Kindle版)
- 『物理学者長谷川晃の目からウロコの落ちる本 第2巻 お金の話』(Kindle版)
- 『物理学者長谷川晃の目からウロコの落ちる本 第3巻 日本女性の為の幸福論』(Kindle版)
- 『物理学者長谷川晃の目からウロコの落ちる本 短編シリーズ 第1弾 アジアの国々で日本人ノーベル賞受賞者数が際立って多いわけ』(Kindle版)
- 『物理学者長谷川晃の目からウロコの落ちる本 短編シリーズ 第2弾 サービス産業の生産性を上げる為の秘訣』(Kindle版)
- 『物理学者長谷川晃の目からウロコの落ちる本 短編シリーズ 第3弾 科学と宗教』(Kindle版)
- 『物理学者長谷川晃の目からウロコの落ちる本 短編シリーズ 第4弾 ワインを楽しむ』(Kindle版)
- 『個人年金積立法: 豊かな老後の資金を用意するために』(Kindle版)
- 『A DIALOGUE WITH ZEN MASTER, KOBORI NAREI SOHAKU: 小堀南嶺宗伯老師との対話 (English Edition) 』(Kindle版)
- 『老子と日本人の心: 英語で読む老子』(Kindle版)
- 『日本の心と形』 (Kindle版) (ペーパーバック版)
- 『論語を英語で読んでみよう!』(Kindle版) (ペーパーバック版)
- 『定年が見えて来た人の資産運用【改訂版】』短編シリーズ(Kindle版)
- 『我がNISA奮闘記: フィボナッチの数列、黄金比と株価予測』短編シリーズ(Kindle版)
- 『舞と踊りと日本文化: 舞は日本固有の文化』短編シリーズ(Kindle版)
- 『個人人間と組織人間: 縄文文化と弥生文』短編シリーズ(Kindle版)
- 『嵐を切り抜けるクリエイティブな資産運用 』短編シリーズ(Kindle版)
主な学術論文(約300点)
[編集]- 光ソリトンの論文, Applied Physics Letters, 23 (3), 142-144 (1973). 1000件以上の論文に引用
- 地磁気の振動に関する論文, Journal of Geophysical Research, 79 (7), 1024-1032 (1974). 700件以上の論文に引用
- 長谷川-三間方程式の論文, Physics of Fluids, 21 (1), 87-92 (1978). 500件以上の論文に引用
主な社会活動等
[編集]- NASAガリレオ計画EPDチームメンバー(1985年)
- 米国物理学会プラズマ部会長(1990年)
- 国際高等研究所企画副委員長(1995年)
- NTT顧問(1993年)
- ATR研究技術会議員(1993年)
- 通信放送機構委託研究「トータル光通信技術に関する研究開発」企画推進委員長(1995年)
- 通商産業省新エネルギー開発機構委託研究「新ノード技術に関する研究開発」プロジェクトリーダー(1999年)
- 日本学術振興会研究評価委員(2000年)
- 関西サイエンスフォーラム企画委員(-現在)
- 京都東ロータリークラブメンバー(-現在)
- 科学カフェ京都理事(-現在)
- 京都ギリシャローマ美術館理事(-現在)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g “1995年C&C賞受賞者 長谷川晃博士”. NEC C&C財団. 2023年8月31日閲覧。
- ^ 日本学士院賞授賞の決定について 日本学士院、2008年
- ^ “平成22年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 16 (2010年4月29日). 2010年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月22日閲覧。