雉 (鴻型水雷艇)
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艦歴 | |
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計画 | 昭和9年度計画(②計画)[1] |
起工 | 1935年10月24日[1] |
進水 | 1937年1月26日[1] |
就役 | 1937年7月31日竣工[1] |
除籍 | 1946年2月20日[1] |
その後 | 1946年2月20日特別輸送艦指定[1] 1947年10月3日ソ連に引渡[1] |
要目(竣工時) | |
排水量 | 基準:840英トン 公試:960トン |
全長 | 88.50m |
全幅 | 8.18m |
吃水 | 2.76m |
機関 | ロ号艦本式缶2基 艦本式タービン2基 2軸、19,000馬力 |
速力 | 30.5ノット |
航続距離 | 14ノットで4,000海里 |
燃料 | 重油:245トン |
乗員 | 129名 |
兵装 | 45口径十一年式12cm単装砲3門 53cm3連装魚雷発射管1基3門 (六年式魚雷3本) 40mm機銃1挺(雉、鷺、鳩は毘式) (雁は25mm機銃1挺) |
雉(きじ)は、日本海軍の水雷艇。鴻型の5番艇。艦艇名としては隼型水雷艇「雉」に続いて2代目。
艇歴
[編集]1935年(昭和10年)6月20日、雉と命名され[2]、水雷艇に類別[3]。同年10月24日に三井物産造船部玉工場で起工。1937年(昭和12年)1月26日進水。同年7月31日に竣工し、呉鎮守府籍、第11水雷隊に編入された[4]。
支那事変(太平洋戦争勃発前の日中戦争)では、華北沿岸作戦、揚子江遡行作戦に従事[1]。太平洋戦争開戦後、香港攻略作戦、比島攻略作戦、海上護衛作戦に参加[1]。スラバヤで終戦を迎えた[1]。
1946年(昭和21年)2月20日、除籍と同時に特別輸送艦に指定され復員輸送に従事[1]。その後、特別保管艦(賠償艦)に指定され、1947年(昭和22年)10月3日ソ連に引き渡し[1]。艦名をヴニマーチェリヌイに改名。1957年(昭和32年)に退役し、翌1958年(昭和33年)解体。
歴代艇長
[編集]- 艤装員長
- 中杉清治 少佐:1937年4月1日[5] -
- 水雷艇長
- 中杉清治 少佐:1937年7月31日[6] - 1937年12月1日[7]
- 相馬正平 少佐:1937年12月1日[7] - 1938年5月18日[8]
- 作間英邇 少佐:1938年5月18日[8] - 1938年12月15日[9]
- 田中忠政 少佐:1938年12月15日[9] - 1939年12月1日[10]
- 西村正夫 少佐:1939年12月1日[10] - 1940年11月15日[11]
- 若杉次一 少佐:1940年11月15日[11] - 1941年9月10日[12]
- 石戸勇 大尉:1941年9月10日[12] -
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l 『日本海軍史』第7巻、459頁。
- ^ #海軍制度沿革(巻8、1940) 381頁。◎「驅逐艦涼風水雷艇雉第三號驅潜艇命名ノ件」昭和十年六月二十日(達七〇) 艦艇製造費ヲ以テ昭和十年度ニ於テ建造ニ着手ノ驅逐艦一隻水雷艇一隻驅潜艇一隻ニ左ノ通命名ス |〔中略〕三井物産株式會社造船部玉工場ニ於テ製造 | 水雷艇 雉 キジ〔後略〕。
- ^ #海軍制度沿革(巻8、1940) 98-99頁。◎昭和十年六月二十日(内令二四七) 艦艇類別等級別表中左ノ通改正ス |〔中略〕水雷艇ノ部鴻型ノ項中「鵲」ノ下ニ「、雉」ヲ加フ。
- ^ 『ハンディ判 日本海軍艦艇写真集21巻』121-122頁。
- ^ 『官報』第3073号、昭和12年4月2日。
- ^ 「海軍辞令公報 号外 第15号 昭和12年7月31日付」 アジア歴史資料センター Ref.C13072072100
- ^ a b 「海軍辞令公報 号外 第99号 昭和12年12月1日」 アジア歴史資料センター Ref.C13072072700
- ^ a b 「海軍辞令公報(部内限)号外 第183号 昭和13年5月18日」 アジア歴史資料センター Ref.C13072073800
- ^ a b 「海軍辞令公報(部内限)号外 第273号 昭和13年12月15日」 アジア歴史資料センター Ref.C13072074800
- ^ a b 「海軍辞令公報(部内限)第408号 昭和14年12月1日」 アジア歴史資料センター Ref.C13072077100
- ^ a b 「海軍辞令公報(部内限)第555号 昭和15年11月15日」 アジア歴史資料センター Ref.C13072079500
- ^ a b 「海軍辞令公報(部内限)第708号 昭和16年9月10日」 アジア歴史資料センター Ref.C13072082000
参考文献
[編集]- 国立国会図書館デジタルコレクション - 国立国会図書館
- 海軍大臣官房『海軍制度沿革. 巻8』海軍大臣官房、1940年。
- 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第11巻 駆逐艦Ⅱ』光人社、1990年。 ISBN 4-7698-0461-X
- 雑誌「丸」編集部『ハンディ判 日本海軍艦艇写真集21巻』哨戒・護衛艦艇 海防艦・水雷艇、光人社、1998年。
- 日本造船学会『昭和造船史 第1巻』原書房、1981年、第3刷。ISBN 4-562-00302-2
- 福井静夫『福井静夫著作集第5巻 日本駆逐艦物語』光人社、1993年。ISBN 4-7698-0611-6
- 福井静夫『福井静夫著作集第10巻 日本補助艦艇物語』光人社、1993年。ISBN 4-7698-0658-2
- 防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書 海軍軍戦備<1> 昭和十六年十一月まで』朝雲新聞社、1969年。
- 『写真日本海軍全艦艇史 Fukui Shizuo Collection』資料篇、KKベストセラーズ、1994年。
- 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第一法規出版、1995年。