コンテンツにスキップ

飯田規和

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
飯田 規和
人物情報
生誕 (1928-11-06) 1928年11月6日
日本の旗 日本山梨県石和町
死没 2004年1月12日(2004-01-12)(75歳没)
出身校 東京外国語大学
学問
研究分野 文学(ロシア文学)
研究機関 東京外国語大学新潟女子短期大学
テンプレートを表示

飯田 規和(いいだ のりかず、1928年11月6日 - 2004年1月12日)は、日本のロシア文学者翻訳家。元新潟女子短期大学学長。筆名が飯田規和(イイダキワ) [1]

経歴

[編集]

山梨県石和町生まれ[2]。1951年、東京外国語大学外国語学部ロシヤ語学科卒業[3]

1951年日ソ翻訳出版懇話会事務局に入り、編集責任者を務めた[4]。1965年東京外国語大学外国語学部講師、1971年助教授を経て、1974年教授[5]。1991年退官し、新潟女子短期大学教授[6]。1997年から県立新潟女子短期大学学長[7]。学長を2003年まで務めた[8]

2004年、前立腺癌のため75歳で死去した[9]

スタニスワフ・レムなどSFの翻訳で知られるが、ポーランド語からではなくロシア語版からの翻訳である。

著書

[編集]
  • 『ロシア語練習問題1000題』(白水社) 1971.4
  • 『ロシア語練習問題1000題 文法表』(白水社) 1971.4

翻訳

[編集]
  • 『愛情を信じよう ソ連の恋愛・結婚・離婚』(ラーピン編著、伊集院俊隆共訳、新読書社出版部) 1958
  • 『ポータブル・チェーホフ』(チェーホフ石山正三共編訳、パトリア書店) 1960
  • 『電子頭脳の時代』(H・コブリンスキー / B・ペケリス共著、益子正教共訳、理論社) 1960
  • 『元素物語』(イ・ネチャーエフ、誠文堂新光社、自然と科学) 1962
  • 『速修ロシヤ語』(ポターポヴァ、石山正三共訳、白水社) 1962
  • 『地球のみなさんおはよう! 宇宙飛行70万キロ』(ゲルマン・チトフ、理論社) 1962
  • 『ベルチリヨン166 キューバ革命の一日』(ホセ・ソレル・プイグ新日本出版社世界革命文学選6) 1963:原著はスペイン語、重訳
    のち文庫
  • 『ペトロフカ、38』(ユリアン・セミョーノフ早川書房、世界ミステリシリーズ) 1965
  • 『人間の世界』(イワン・エフレーモフ河出書房新社) 1965
  • ソラリスの陽のもとにスタニスラフ・レム 早川書房) 1965
    のちハヤカワ文庫
  • 『マーシャの手記 もう一人のアンネ』(マリア・ロリニカイテ、合同出版、パピルス双書) 1966
  • 『生命のなぞ』(エム・イヴィン、誠文堂新光社、ソビエトの少年科学) 1967
  • 『学習ロシヤ語』(ポターポヴァ、石山正三共訳、白水社) 1967
  • 『ソ連大使の日本ノート』(ニコライ・フェドレンコ朝日新聞社) 1967
  • 砂漠の惑星』(レム、早川書房、世界SF全集23) 1968
    のちハヤカワ文庫
  • 『宇宙パイロット37号』(エフレーモフ、偕成社、SF名作シリーズ12) 1968
  • 『トランクから出た少年』(ベルチストフ、学習研究社、少年少女学研文庫) 1969
  • 『こねずみのぴいくん』(ビアンキ、理論社、ビアンキのこども動物記) 1969
  • 『ムーハ大むかしへいく』(グバリョフ、偕成社、世界のこどもエスエフ8) 1969
  • 『戦争と世界』(マヤコフスキー、平凡社、世界名詩集24) 1969
  • 『星の船 / アンドロメダ星雲』(エフレーモフ、早川書房、世界SF全集22) 1969
  • 『地球をとびだす』(ツィオルコフスキー、岩崎書店、少年少女SFアポロシリーズ3) 1970
  • 『金星探検』(ベリャーエフ、集英社、ジュニア版世界のSF18) 1970
  • 『クムビ』(ゲンナージー・ゴール、早川書房、世界SF全集24) 1970
  • 『両棲人間』(アレクサンドル・ベリヤーエフ、あかね書房、少年少女世界SF文学全集8) 1971
  • 生きている首』(A・ベリヤーエフ、岩崎書店、SF少年文庫) 1971
    『生きている首』(ベリャーエフ、岩崎書店、SFロマン文庫) 1986.1
  • 『世界のSF 短篇集 ソ連東欧篇』(編訳、早川書房、世界SF全集33) 1971
  • 『未来からの手記』(ニコライ・アモソフ、早川書房) 1973
  • 『復活』(トルストイ、集英社、ジュニア版世界の文学) 1975
  • 『アレクサンドロスの王冠』(イワン・エフレーモフ、創元推理文庫) 1979
  • 『丑の刻』(イワン・エフレーモフ、早川書房、海外SFノヴェルズ) 1980.5
  • 『青い惑星』(オリガ・ラリオーノワ他、深見弾共訳、プログレス出版所、現代ソビエトSFシリーズ) 1982.5
  • 『一世紀より長い一日』(チンギス・アイトマートフ、講談社) 1984.7
  • 『チンギス・ハンの白い雲』(アイトマートフ、亀山郁夫共訳、潮出版社) 1991.6
  • 『カッサンドラの烙印 二十世紀の異端の書』(アイマートフ、潮出版社) 1996.1

脚注

[編集]
  1. ^ 日外アソシエーツ現代人物情報
  2. ^ 朝日新聞人物データベース
  3. ^ 日外アソシエーツ現代人物情報
  4. ^ 日外アソシエーツ現代人物情報
  5. ^ 日外アソシエーツ現代人物情報
  6. ^ 日外アソシエーツ現代人物情報
  7. ^ 朝日新聞人物データベース
  8. ^ 読売人物データベース
  9. ^ 飯田規和氏死去 元東京外語大教授 - 47NEWS、2004年1月12日