BLEACH 斬魄刀異聞篇
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「BLEACH 斬魄刀異聞篇」(ブリーチ ざんぱくとういぶんへん)は、2009年7月から2010年4月までテレビ東京系列ほかにて放送されたテレビアニメ『BLEACH』のシリーズ。死神たちが実体化した自らの斬魄刀と敵対するアニメオリジナルのストーリーが展開される。
あらすじ
[編集]瀞霊廷では平穏な日々が流れていたが、斬魄刀の不調を訴える死神が相次いでいた。ある夜、山本元柳斎から緊急招集がかかり、朽木ルキアや隊長格の死神たちは双殛の丘に集うが、死神たちの前には元柳斎ではなく村正(むらまさ)と名乗る謎の男が現れる。村正はすべての死神の斬魄刀を実体化させ、「斬魄刀が死神を支配する」と宣戦を布告し、瀞霊廷への襲撃を開始する。始解すらできなくなった死神たちは斬魄刀による反乱を防ぎきれず、瀞霊廷は壊滅状態へと陥ってしまう。そんななか、自身の斬魄刀・千本桜と交戦していた朽木白哉が消息を絶つ。
命からがら現世に逃れてきたルキアから事件について知らされた黒崎一護は、白哉の身を案じて瀞霊廷へ帰還したルキアを追い、尸魂界(ソウル・ソサエティ)へと乗りこむ。しかし、一護の前に現れた村正の能力により、一護は実体化した斬月との戦いを強いられることになる。護廷十三隊の死神たちが各所で自らの斬魄刀と交戦するなか、行方不明となっていた白哉が突如姿を現すが、白哉は自らの本能である誇りに従うとして、斬魄刀の側についていた。
死神と村正率いる斬魄刀の戦いが佳境に入るなか、村正の真の目的が明らかになる。そこには数百年前に尸魂界で謀反を起こし、空座町に封印されていた死神・朽木響河(くちき こうが)の存在があった。
後日談
[編集]事件が収束した後日談。死神と村正率いる斬魄刀の戦いが終結後、死神の元に戻った斬魄刀は何故か実体化したままだった。さらに村正によって実体化し、持ち主を倒してしまった斬魄刀の成れの果て「刀獣」が尸魂界や現世で暴れ回っていた。死神と斬魄刀達は、刀獣の討伐を新たな任務として動き始めるのだった。
- 第256話
- 村正との戦いが終わった後の瀞霊廷。花見が開かれていた朽木家を2人の狼藉者が襲撃、たまたま丸腰だったルキアのピンチを救ったのは斬魄刀に戻ったはずの袖白雪と千本桜だった。涅マユリから実体化が解けない斬魄刀の実情、そして狼藉者の正体である「刀獣」の存在を聞いたルキアは袖白雪、千本桜と共に、刀獣の捕獲に乗り出すことに。
- 第257話
- 現世に逃げ込んだ刀獣と対峙した一護は現世に派遣された日番谷から刀獣の存在を聞かされる。同じく現世に派遣された乱菊と灰猫が織姫と現世を楽しむ中、一護と交戦した刀獣が虚と同化した状態で再び出現する。
- 第258話
- 刀獣討伐のため現世に派遣された恋次と蛇尾丸。だが任務に集中しなかった蛇男は刀獣を逃してしまい、その上刀獣にそそのかされて2度も刀獣を逃した蛇男は、猿女と口論となり恋次達の下から離れていってしまう。一人の自由を謳歌するも路頭に迷った蛇男はひょんなことから夏梨と遊子に出会い、黒崎家に招かれる。
- 第259話
- 四番隊隊舎で近辺の物が紛失する事件が頻発し、その事件の犯人が逃げたと思しき地下水路に花太郎・七緒・一角・鬼灯丸の4人が現地調査に向かう。だが地下水路には周到なトラップが張り巡らされていた。やがて4人は盗難事件の首謀者と遭遇する。
- 第260話
- 斬魄刀達が村正による一件以来持ち主と和解する中、檜佐木と風死は冷戦状態が続き、風死は檜佐木の命を虎視眈々と狙っていた。刀獣が流魂街に出現し、檜佐木ら副隊長達が現場に急行する中、檜佐木を追って流魂街まで来た風死は刀獣に襲われた住人から託された一人の赤ん坊の面倒を見ることになり、檜佐木を狙うどころではなくなってしまう。
- 第261話
- 女子高生が襲われる事件が起きていた頃、空座高校に灰田響子(声 - 白石涼子)という転校生がやってきた。一護とルキアが女子高生通り魔事件と刀獣との関連を調べる中、織姫の能力に気づいた響子は、自分が織姫にふさわしいと言い織姫に近づいてくる。特殊な能力を持つ彼女には、その能力が原因で親友に拒絶された悲しい過去があった。だがそんな彼女に刀獣の魔手が忍び寄っていた。
- 第262話
- 乱菊と逃走中の刀獣を追う灰猫だったが、対象の刀獣・鳴之助を見た灰猫は彼に一目惚れしてしまう。灰猫は怪我をした鳴之助を匿い、鳴之助の事を気に掛けていく。鳴之助を何とか処分されないように働きかけようとする灰猫だったが、やがて理性を失い暴走する刀獣殲滅の命令に例外は認められなかった。やがて鳴之助にも暴走の兆しが見え始める。
- 第263話
- 刀獣討伐の最中、千本桜が自分達より活躍するのが面白くない蛇尾丸。蛇尾丸は破壊された刀獣を届けようと、同じ目的の千本桜と共に無人の技術開発局に入るが、ひょんなことから局内に閉じ込められてしまう。だが蛇尾丸は千本桜の思いも掛けない性格に振り回されてしまう羽目に。
- 第264話
- 京楽の命令で逃走中の刀獣を追討することになった七緒と花天狂骨(脇差)。だが七緒はあまりに敵に冷酷で感情を見せない脇差に戸惑いを覚え、追跡していた刀獣の対処の仕方を巡って脇差と対立し、刀獣に逃げられてしまう。それでも七緒は脇差の事を放っておけずにいた。
- 第265話
- 刀獣討伐が落ち着きを見せ始めた頃、風死と交戦していた刀獣が、突如、致命傷などを受けていないにもかかわらず、消滅して刀の姿に戻った。斬魄刀達は、それが刀獣を取り込んで自らを強化する最後の刀獣「霧風」の仕業だと判断する。そして斬魄刀達自身も実体化の限界が近づいていた。斬魄刀達は、霧風の能力が死神達に相性が悪いと考え、また自分達だけで決着をつけるために、死神達に知らせずに霧風と対峙する。
登場人物
[編集]本シリーズのオリジナルキャラクターのみ記載。原作からの登場人物はBLEACHの登場人物、護廷十三隊を参照。
- 村正(むらまさ)
- 声 - 中村悠一
- 白いフェザーコートに、紫色のアイシャドーをした長い付け爪をしている青年。正体は数百年前に尸魂界に反旗を翻した死神・朽木響河の斬魄刀の本体。
- 尸魂界に対し「斬魄刀が死神を支配する」と宣言し、宣戦布告をした斬魄刀の反乱事件の首謀者。作中では斬魄刀の本体以外にも内なる虚も抱えている一護に、強い興味を示している。
- 封印によって主との繋がりが絶たれている為に身体に負担を抱えており、血の涙を流す。負担を補うために大虚(メノスグランデ)を捕食していた。
- 村正がいる精神世界は青い大海に石柱が何本も突き出している世界となっている。響河の事は「新たな世界を作るための同志」として対等な存在だと意識しており、常に響河の身を案じ、力になろうとするなど献身的に尽くそうとしていたが、殺戮を繰り返す響河を諭すも聞き入れられず、次第に響河の声が聞こえなくなり、響河が封印される時、響河に自身が呼ばれている事に気付かなかった。この事が、皮肉にも響河が村正を見限る理由になってしまった。
- 真の目的は封印された響河の救出であり、居場所を知る元柳斎の記憶の深奥を知って手がかりを得ようとしたが、元柳斎が自らの意識を無くす結界を張ってそれを妨げたため、反乱事件を隠れ蓑にして結界を死神達に破らせようと画策。虚化した一護の力を利用することで元柳斎の結界を破り響河の居場所を突き止めることに成功、空座町へ赴き響河の封印を解くものの、響河に見限られた上に自身が住んでいた「村正」を折られてしまう。
- 「村正」が折られた事で捕食していた大虚の力が暴走し、虚化が進み最終的には球体の形をした化物に変貌、一護を飲み込み大勢の大虚を呼び寄せて空座町を混乱に陥らせる。その後、精神世界内に現れた一護と死闘を繰り広げて決着後は元の姿に戻り、消滅した。
- PSP用ゲーム『BLEACH 〜ヒート・ザ・ソウル7~』には、プレイヤーキャラクターとして参戦している。
- 朽木響河(くちき こうが)
- 声 - 千葉一伸
- 数百年前の六番隊第三席であり、村正を所持する死神。過去に尸魂界で謀反を起こし空座町のどこかに封印されている。
- 数百年前は若くして六番隊第三席の座に就いていた実力者で、尸魂界の反乱分子を次々と制圧した功績を見込まれ、隊長である朽木銀嶺の娘婿となり、時期当主として嘱望されていた。
- 清廉潔白を旨とするが自分の力を信奉する自信家な一面を持ち、後述する能力も相まり力を過信する所から銀嶺には認めてもらえず、自身を認めようとしない銀嶺に苛立ちを覚え、元柳斎直属の反乱分子制圧のために編成された特務部隊の隊長に選ばれた(実際は響河の力を危惧する銀嶺及び元柳斎が響河を監視するための措置)際に、響河の活躍を妬んだ死神の一派の策に嵌り、同胞殺しの汚名を着せられ、牢獄に繋がれるも村正の助けを借りて脱獄。
- その後は罠に嵌めた死神達を殺害、銀嶺が自身の行いを詰問したことで、周りが自分の力を妬んでいるという疑心暗鬼を爆発させ、自分の力を恐れる死神への恨みや死神の無力を思い知らせるという理由で数多の死神や流魂街の人々を無差別に殺戮するが、事態を重く見た銀嶺と元柳斎に封印される。
- 村正によって封印から解き放たれるが、長い封印の影響で体は干乾びていた。その後は封印される際に自分の呼び声に応じなかった村正を見限り、切り捨てる。直後にルキアを戦慄させる程の霊圧を発するも、朽木家現当主である白哉と交戦、自身の能力で白哉に手傷を負わし追い詰めるが、千本桜と信頼しあい「終景・白帝剣」まで使用した白哉の一太刀に倒れた。
- 刀を使用しない基本能力に敵に自らの霊圧を送ることで敵の五感を狂わせ翻弄させるという特殊能力を有しており、その能力が村正を生み出したルーツとなっている。
- 謀反以降から、本来は死神と一心同体であるはずの斬魄刀を道具としか見なくなり、そのため村正に響河の声が届かなくなっている。
- 斬魄刀:村正(むらまさ)
- 能力開放に伴う形状の変化がない数少ない斬魄刀。
- 敵対する死神の斬魄刀を意のままに操る、死神特化の能力を持つ。
- それにより持ち主の意思に反して、仲間を襲わせたり自害に追い込んで自滅に追い込む手法が用いられる。
- 解号は「囁け『村正』(ささやけ『 - 』)」。
- 【卍解】:無鉤条誅村正(むこうじょうちゅうむらまさ)
- 能力開放に伴う形状変化はないが、「村正」本体が他者にも視覚できる形で実体化する。
- この実体化した村正が斬魄刀の意識に語りかけて斬魄刀が持つ本能を刺激し、それに同調することによって斬魄刀の本体を実体化させる能力を持つ。村正本体はこの能力によって大量の死神の斬魄刀を実体化させ、「斬魄刀の反乱」を引き起こした。
- 元々統学院時代の響河が既に「屈服」に成功していたが、この能力を恐れた他の死神たちから迫害されることを危惧した村正が卍解が使用可能であることを伝えていなかった。
- しかし、響河自身の「自分が将来どんなに迫害される事になろうと、今仲間を救えるならかまわない」という思いに打たれたことでこの卍解を伝授した[1]。
実体化した斬魄刀
[編集]村正の能力によって斬魄刀が実体化し、持ち主の死神から独立した存在として登場する。彼らは斬魄刀の能力を自在に操り死神たちと対立するが、物語を通じて次第に持ち主との関係を修復し、再び斬魄刀としての役割を果たすこととなる。
実体化した斬魄刀の多くは持ち主と似た性格を持つが、価値観や趣向には違いも見られる。作中ではこれを「持ち主たちの性格の本質」として説明している。原作者の久保帯人は実体化した斬魄刀について、「斬魄刀のデザインは、一応パラレルのつもりで観てください」と述べている[2]。また、実体化した「蛇尾丸」「花天狂骨」「双魚理」は二人組として登場し、花天狂骨は後に原作漫画の「千年血戦篇」にも登場した。
- 袖白雪(そでのしらゆき)
- 声 - 園崎未恵[3]
- 朽木ルキアの斬魄刀[4]。雪女を想起させる白い着物を纏った銀髪の女性[4]。冷気を操る力を持つ[4]。自らの力に誇りを持ち、自由に振るまいたいという欲望から実体化した。ルキアとの対立を経て和解する。
- 蛇尾丸(ざびまる)
- 阿散井恋次の斬魄刀[4]。猿女と蛇男の二人組で[4]、互いを「サルの」「ヘビの」と呼び合っている。「弱くありたくない」という本能から、恋次を弱者とみなし、彼と距離を置くために実体化した。恋次に屈服するものの、その態度に大きな変化は見られない。
- 千本桜(せんぼんざくら)
- 声 - 平川大輔[3]
- 朽木白哉の斬魄刀[4]。仮面を被った武士のような姿[4]。表面的には白哉と対立しているが、実際には反乱直後に屈服しており、内密に村正の動向を探っていた。気が短く、態度は尊大[6]。
- 雀蜂(すずめばち)
- 声 - 辻あゆみ[3]
- 砕蜂の斬魄刀[7]。小さな妖精のような姿。砕蜂と夜一の関係に不満を抱いており、これをきっかけに実体化した。砕蜂に屈服し、もとに戻る。多弁で恋愛に関する話題を好み、イケメンには目がない[7]。
- 肉雫唼(みなづき)
- 卯ノ花烈の斬魄刀。顔を布のようなもので覆っており、素顔は見えない。元柳斎の結界解除に徹していた。涅マユリによって洗脳が解かれ、卯ノ花のもとへ戻った。
- 天譴(てんけん)
- 声 - 木村雅史
- 狛村左陣の斬魄刀[8]。巨漢の姿。恥ずかしがり屋な性格であり、口から炎を吐くことによって感情を表現する。厳霊丸と行動をともにしている。マユリによって洗脳が解かれ、狛村のもとへ戻った。
- 花天狂骨(かてんきょうこつ)
- 京楽春水の斬魄刀[4]。二人組の女性[4]。京楽の自惚れたありさまに愛想を尽かし、実体化した。マユリによって洗脳が解かれ、京楽のもとへ戻った。
- 氷輪丸(ひょうりんまる)
- 声 - 浜田賢二
- 日番谷冬獅郎の斬魄刀[4]。無口で二枚目な青年。実体化した際に記憶を失っており[9]、自身の真の持ち主を探し彷徨っていた。日番谷との戦いを通して自らの力と記憶を取り戻す。忠犬のように日番谷のもとから離れたがらない[4]。
- 疋殺地蔵(あしそぎじぞう)
- 声 - 折笠富美子
- 涅マユリの斬魄刀[4]。蛾のような姿をしており[4]、鳴き声しか発さない。毒を撒き散らし暴れ回るが、マユリによって制御される。
- 双魚理(そうぎょのことわり)
- 声 - 嶋村侑[3]
- 浮竹十四郎の斬魄刀[4]。烏帽子をかぶった双子の男の子で、いつも手をつないでいる。マユリによって洗脳が解かれ、浮竹のもとへ戻った。腕白で悪戯好きであり、病弱な浮竹を困らせている。
- 厳霊丸(ごんりょうまる)
- 声 - 高橋研二
- 雀部長次郎の斬魄刀[10]。背中に箱を背負った男性で[10]、古風な喋り方をする。雀部の影が薄いことを嫌い、反乱を起こした。雷系の技を使い、雨雲を発生させることもできる。本人曰く「雨天の中でこそ、真の力を発揮する」とのこと。天譴と行動をともにしている。マユリによって洗脳が解かれ、雀部のもとへ戻った。
- 五形頭(げげつぶり)
- 声 - 樫井笙人
- 大前田希千代の斬魄刀[11]。肥満体形の男性で、持ち主と同様に油せんべいを好む。大前田のことを完全に格下だと見下しており、同時に彼が格下であることにも不満を抱いている。隠密機動に捕縛された後、技術開発局で実験台となる。マユリによって洗脳が解かれ、大前田のもとへ戻った。
- 侘助(わびすけ)
- 声 - 櫻井孝宏
- 吉良イヅルの斬魄刀[12]。長髪の男性。常にうつむいており、口を開くこともほとんどない[12]。マユリによって洗脳が解かれ、吉良のもとへ戻った。茶目っ気のある一面を見せることもある。
- 飛梅(とびうめ)
- 声 - 藤村歩[3]
- 雛森桃の斬魄刀[13]。天女のような姿をしている。おしとやかながら、どこか影のある性格。灰猫とは口論することが多いが、いつも行動をともにしている。雛森のことを大切に思いながらも[13]、彼女の現実逃避に苛立ちを感じていた。マユリによって洗脳が解かれ、雛森のもとへ戻った。
- 風死(かぜしに)
- 声 - 谷山紀章[3]
- 檜佐木修兵の斬魄刀[14]。痩身で黒い肌を持つ男。好戦的な性格をしており[14]、他人の命を奪うことに強い執着を抱いている。そのため、卑怯な戦法を取ることも厭わない。吉良は、これを檜佐木が普段抑えつけているストレスや破壊衝動の現れだと推測している。マユリによって洗脳は解かれたが、檜佐木と和解することなく引き続き命を狙い続ける。
- キャラクターデザイン
- 工藤は風死のデザインについて、「西洋の死神っぽくてとにかく体が細いっていうイメージだけ久保先生からいただいて、そこからデザインしました。道化師のイメージも入ってますね。」と述べている[14]。また、風死というキャラクターについて、「性格的には、戦いたくてしょうがないっていうキャラクター。檜佐木が原作で始解を出したときに、自分は風死を恐れているっていうことを言ってますよね。剣八に近いのかな。でもやっぱちょっと違いますよね。剣八よりもっと危うい感じじゃないかな。」と分析している[14]。
- 久保は工藤がデザインした風死のデザインについて「すごく良かった」と称賛しており、コミックス第38巻の白ページに実体化した風死のラフイラストを描いている[15]。
- 灰猫(はいねこ)
- 声 - たかはし智秋[3]
- 松本乱菊の斬魄刀[16]。巨乳で自由気まま性格をしており、乱菊を「オバサン」と呼んで挑発することが多い[16]。飛梅といつも行動をともにしている。オシャレに興味があり、体重を気にして甘いものを控える一面もある[16]。マユリによって洗脳が解かれ、乱菊のもとへ戻った。刀獣征伐の際には、一目惚れした刀獣・鳴之助との悲恋を経験する。
- 鬼灯丸(ほおずきまる)
- 声 - 武虎[3]
- 斑目一角の斬魄刀[17]。戦いを好むがマイペースな巨漢[17]。卍解ができるにもかかわらず、始解のまま無理な戦い方を続ける一角を諌めるために実体化した。一角と引き分ける形で屈服した。
- キャラクターデザイン・演出
- 工藤は鬼灯丸について、「鬼灯丸はもう……こういう感じですよねっていう(笑)。持ち主と同じようなイメージ。スロースターターなんで、第一話で出てくるときも一人だけ寝転んでたりという演出もしました。」と述べている[17]。
- 瑠璃色孔雀(るりいろくじゃく)
- 声 - 寺島拓篤[3]
- 綾瀬川弓親の斬魄刀[18]。ナルシストで性格は弓親に似ており、そのため二人の間にはケンカが絶えない[18]。弓親が自らを「藤孔雀」と呼ぶことが気に入らず、反乱に加わった。弓親とは異なり、人前で自分の能力を使うことに抵抗はない。弓親との戦いで屈服した。
- 流刃若火(りゅうじんじゃっか)
- 山本元柳斎の斬魄刀。元柳斎が意識と引き換えに張った結界により実体化を免れていたが、覚醒に伴い実体化する。その威力は絶大であり、常に炎に包まれているため、実体化した姿は確認できない。実体化後、隊長たちを足止めするが、元柳斎によって屈服させられた。
- 瓢丸(ひさごまる)
- 声 - 中川里江
- 山田花太郎の斬魄刀。村正による斬魄刀反乱事件の終結後に登場。小型ロボットのような姿をしており、ドジな行動が目立つ。持ち主である花太郎に不満を抱いていなかったため洗脳を免れたが、その結果、斬魄刀の本来の姿に戻れなくなってしまった。花太郎に見捨てられたと思い込み、地下水路を拠点にして四番隊隊舎からさまざまな物資を盗み出し、生活を維持している。
刀獣
[編集]斬魄刀反乱事件終結後に出現した、持ち主に屈服されることなく持ち主を失い暴走した一般隊士の斬魄刀。命名は涅マユリ。特徴として主を失うと精神の均衡を崩して暴走、その際のエネルギーは一般隊士クラスの斬魄刀とはいえ、実力は卍解相当に値するとされている。刀獣の中には持ち主を求めている者、持ち主を失っても自由を謳歌する者など様々な存在がいる。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 『斬魄刀異聞篇 1』完全生産限定版、アニプレックス、2010年5月26日、ANZB-2971、ドラマCD「ディスノミア」
- ^ 『週刊少年ジャンプ』2009年32号、集英社、2009年7月20日、ASIN B0067158QC。目次。
- ^ a b c d e f g h i j k l 阿部記之; 工藤昌史; きだつよし(インタビュー)「瀞霊廷通信」『BLEACH-FAN』、2009年。オリジナルの2009年9月12日時点におけるアーカイブ 。2024年10月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “【斬魄刀異聞篇】『BLEACH』の中で、カッコいいと思う斬魄刀は?【人気投票実施中】”. ねとらぼ. アイティメディア (2021年1月13日). 2024年10月3日閲覧。
- ^ “蛇尾丸”. BLEACH-FAN. 2009年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
- ^ “千本桜”. BLEACH-FAN. 2010年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
- ^ a b “雀蜂”. BLEACH-FAN. 2009年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
- ^ “天譴”. BLEACH-FAN. 2009年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月25日閲覧。
- ^ “氷輪丸”. BLEACH-FAN. 2009年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
- ^ a b c “厳霊丸”. BLEACH-FAN. 2009年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
- ^ “五形頭”. BLEACH-FAN. 2009年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
- ^ a b c d “侘助”. BLEACH-FAN. 2009年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
- ^ a b “飛梅”. BLEACH-FAN. 2009年12月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月25日閲覧。
- ^ a b c d “風死”. BLEACH-FAN. 2009年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
- ^ 工藤 & 久保 (2009), p. 16.
- ^ a b c “灰猫”. BLEACH-FAN. 2009年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
- ^ a b c “鬼灯丸”. BLEACH-FAN. 2009年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
- ^ a b “瑠璃色孔雀”. BLEACH-FAN. 2009年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
参考文献
[編集]- 工藤昌史、久保帯人「BLEACH新シリーズ展望TOP対談」『週刊少年ジャンプ特別編集増刊赤マルジャンプ』2009 SPRING、集英社、2009年6月9日、14-16頁、全国書誌番号:01005432。
外部リンク
[編集]- テレビ東京・あにてれ BLEACH - ウェイバックマシン(2012年12月8日アーカイブ分)