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blank13

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
blank13
監督 齊藤工
脚本 西条みつとし
原作 はしもとこうじ
製作 小林有衣子
小川貴史
製作総指揮 小林智
出演者 高橋一生
松岡茉優
斎藤工
神野三鈴
リリー・フランキー   
音楽 金子ノブアキ
主題歌 笹川美和「家族の風景」
撮影 早坂伸
編集 小川弾
木村悦子
制作会社 イースト・ファクトリー
製作会社 「blank13」製作委員会
配給 クロックワークス
公開 日本の旗 2018年2月3日
上映時間 70分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 1億3000万円(推定)[1][2][3]
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blank13』(ブランクじゅうさん)は、2018年公開の日本の映画。

俳優斎藤工が、本名の齊藤工名義で長編映画初監督を務めている。

概要

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映像配信サービスひかりTVの配信用オリジナル映像として企画された。

当初は、「ブランクサーティーン」という読み方で[4]、40分程度のコントの企画であったが、後に齊藤監督の提案で、海外の映画祭へ出品することが可能な70分の長編映画になった[5]

原作者・はしもとこうじの実体験に基づくストーリーである[6]。エンドロールの最後では、父親と共に映るはしもとの幼少期の写真と共に「故・松本匡人に捧ぐ」と献辞が捧げられている。

シンガーソングライター俳優福山雅治が製作委員会に名を連ねている。

あらすじ

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コウジは、兄のヨシユキから実家に呼び出され、父である松田雅人が胃ガンで、とある病院に入院しており余命3ヶ月であることを、母・洋子と同時に知らされる。雅人は13年前、タバコを買いに出たきり失踪していた。雅人には400万円の借金があり、残された洋子とヨシユキ・コウジ兄弟は、大変な苦労をして返済した過去があった。そんな経緯から、洋子とヨシユキは入院中の雅人を無視するが、コウジには、幼いころ雅人と野球の練習をした楽しい記憶があったため、見舞いに行く。

しかし、13年ぶりに会った雅人はあいかわらず借金の取り立てにあっており、心が通わぬまま、コウジは病院を後にする。

やがて、雅人の葬儀の日となる。ヨシユキが喪主となり、コウジとコウジの恋人・サオリは遺族として参列するが、洋子は参列しない。葬儀が始まり、遺族以外の参列者たちが、僧侶に促されて雅人の思い出話を語り始める。そこで明らかになったのは、コウジとヨシユキが予想もしない、人情味あふれる雅人の生き様であった。

キャスト

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スタッフ

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受賞

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  • ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017 観客賞
    • ゆうばりファンタランド大賞[7]
  • 第20回上海国際映画祭アジア新人賞部門
    • 最優秀監督賞(齊藤工)[8]
  • 第15回ウラジオストク国際映画祭長編コンペティション部門
    • 最優秀男優賞(高橋一生・斎藤工・リリー・フランキー)[9]
  • 第3回シドニー・インディ映画祭
    • 最優秀脚本賞(西条みつとし)[10]
  • トロント日本映画祭2018
    • AUDIENCE CHOICE KOBAYASHI AWARD[11]
  • 第38回ハワイ国際映画祭
    • Halekulani Maverick Award(齊藤工)[12]

興行成績

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興行収入1億円、観客動員7.9万人を突破[2][3]

関連商品

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脚注

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出典

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  1. ^ 『キネマ旬報』2019年3月下旬特別号 p.65
  2. ^ a b 齊藤工:監督作「blank13」が興行収入1億円を突破 異例のロングランに”. まんたんWEB (2018年6月4日). 2018年7月30日閲覧。
  3. ^ a b 斎藤工監督、高橋一生主演『blank13』がロングランヒットで興収1億円突破”. MOVIE Collection (2018年6月4日). 2018年7月30日閲覧。
  4. ^ 「ひかりTV」プロデュース!俳優 斎藤工が監督として挑む、4Kオリジナル映画「blank13」の制作を開始〜国内外の映画祭に出品、劇場上映も今後展開!〜”. 株式会社NTTぷらら (2016年8月23日). 2018年6月23日閲覧。
  5. ^ 無類の映画人、斎藤工のヴィジョン「カッコつける自分をつぶしていく」”. Numero TOKYO (2018年3月31日). 2018年6月23日閲覧。
  6. ^ 映画監督・齊藤 工について、聞かせてください。はしもとこうじ 「人を見極める目がある」=”. madame FIGARO.jp (2018年2月21日). 2018年6月23日閲覧。
  7. ^ ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017”. ゆうばり国際ファンタスティック映画祭アーカイブ. 2018年6月1日閲覧。
  8. ^ 『blank13』齊藤工、上海映画祭アジア新人賞部門で最優秀監督賞受賞「ただただ驚いています、、」”. 映画ランド (2017年6月26日). 2016年3月23日閲覧。
  9. ^ 斎藤工監督作『blank13』がウラジオストク映画祭で史上初の快挙!”. MOVIE Collection (2017年9月19日). 2018年6月1日閲覧。
  10. ^ 金子ノブアキが担当した『blank13』サントラが映画祭「最優秀楽曲賞」にノミネート”. rockin'on.com (2017年10月24日). 2018年6月1日閲覧。
  11. ^ TORONTO JAPANESE FILM FESTIVAL 2018 AWARD WINNERS”. JAPANESE CANADIAN CULTUAL CENTRE (2018年6月29日). 2018年6月29日閲覧。
  12. ^ 38th Annual Hawaii International Film Festival Awards & Juries”. Hawaii International Film Festival (2018年11月16日). 2018年11月19日閲覧。

外部リンク

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