Ken's Bar III
『Ken's Bar III』 | ||||
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平井堅 の カバー・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
Sony Music Studios Tokyo Bunkamura Studios 2ND STORY SOUND Studio birdie house Zapp CRESCENTE STUDIO Bernie Grundman Mastering Tokyo(マスタリング) | |||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | アリオラジャパン | |||
プロデュース | 平井堅 | |||
チャート最高順位 | ||||
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平井堅 アルバム 年表 | ||||
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『Ken's Bar III』(ケンズ バー・スリー)は、平井堅通算3枚目のカバー・アルバム。2014年5月28日にアリオラジャパンから発売された。規格品番はBVCL-594。DVD付初回生産限定盤A(BVCL-590/591)・ボーナスCD付初回生産限定盤B(BVCL-592/593)が同時発売。なお同年11月末から翌年2月にかけて通常盤のみ、期間限定でギフト仕様のウインターパッケージで出荷された[1]。
解説
[編集]DefSTAR RECORDSからアリオラジャパンへレコードレーベルを移籍後初のアルバム[注 2]。アルバムとしては、前作『JAPANESE SINGER』(2011年6月8日発売)から約2年11か月ぶりだった[注 3]。
1998年5月29日から始まったコンセプト・ライブ「Ken's Bar」の開店15周年を記念して、実際のライブの構成をスタジオ・レコーディングで再現、シンプルなアコースティック編成で制作されたコンセプト・カバー・アルバム[注 4]の第3弾である[2]。第1弾『Ken's Bar』第2弾『Ken's Bar II』同様、過去にライブ内で歌われたことのある楽曲を中心に、洋楽や邦楽、男女、時代を問わず、広く選曲されているが、本作品でも前作に続いてJ-POPが多く取り上げられている。平井本人は演奏には参加しておらず、ボーカリストに徹している[注 5]。本作のテーマについて、平井堅自身は「今回のテーマはずばり「トライ」。敢えて苦手な曲調や、1つの楽器と歌だけでどこまで出来るか等々、チャレンジ精神ビンビンで録音しました。」と述べている[3]。
歌詞ブックレットには、音楽ライター島田諭氏によるライナーノーツが掲載された。初回生産限定盤Aのみ特殊ダブル紙ジャケット仕様で、2013年5月30日に日本武道館で行われた「Ken's Bar 15th Anniversary Special!!! Vol.1」公演を収録したDVDと、別紙で収録内容を記載したフライヤーが封入されている。また、初回生産限定盤Bのみスリーブ・ケース仕様で、2014年2月14日、15日にBlue Note Tokyoで行われた「Ken' Bar 15th Anniversary Valentine Special!」公演のライブ音源を一部収録したボーナスCDが封入されている[注 6]。
ディスクジャケットの写真は『Ken's Bar』や『Ken's Bar II』と同じニューヨークにあるライブハウス「ビター・エンド」で撮影された[4][5][6]。前二作は黒を基調としたアートワークであったが、本作では白を全面に打ち出している。なお、3形態とも別カットが使用されている。
発売日当日には、さいたまスーパーアリーナで「Ken’s Bar 15th Anniversary Special !Vol. 4」公演を行い、アルバム収録曲から8曲を披露した[注 7]。
「切手のないおくりもの」は、本アルバムから唯一、新規のミュージック・ビデオが制作され、2021年5月に発売されたPV集『Ken Hirai Films Vol.15』(BVXL-77/BVBL-154)にのみ収録されている[7]。
収録曲
[編集]CD
[編集]- Open(41秒)
- バーへ向かう客の情景を表現したSE。
- even if -instrumental-(4分22秒)
- 家族になろうよ(5分9秒)
- 順子(3分58秒)
- 作詞・作曲:長渕剛 編曲・ギター演奏:石成正人
- 長渕剛の1980年の楽曲。同年のオリコン年間シングルチャート第5位。
- 平井はこの曲を歌うことについて、「僕と長渕剛さんって、対極というか相当かけはなれたイメージだと思うのですが(中略)そこに僕なりの湿度を投入しました」[3]といったコメントをしている。
- WE'RE ALL ALONE(4分20秒)
- 作詞・作曲:William R. Royce Scaggs 編曲・ピアノ演奏:鈴木大
- ボズ・スキャッグスの1976年の楽曲。アルバム『シルク・ディグリーズ』収録曲。
- いとしのエリー(5分43秒)
- 作詞・作曲:桑田佳祐 編曲・ギター演奏:石成正人
- サザンオールスターズの1979年の楽曲。のちにTBS系テレビドラマ『ふぞろいの林檎たち』主題歌に起用された。
- 平井はかねてからサザンの大ファンを公言しており、桑田佳祐との親交もある。
- Love Is Blind(2分48秒)
- Intermission(1分14秒)
- 作曲:平井堅 編曲・ピアノ演奏:鈴木大
- 幕間に流れるBGMと位置づけられたInstrumental曲。
- Virtual Insanity(5分1秒)
- 作詞・作曲:Jason Kay・Wallis Buchanan・Simon Katz・Derrick McKenzie・Toby Smith・Stuart Zender 編曲:URU
- ジャミロクワイの1996年の楽曲。アルバム『Travelling Without Moving』収録曲。
- 切手のないおくりもの(3分38秒)
- タイミング(3分46秒)
- 作詞:森浩美・ブラックビスケッツ 作曲:中西圭三・小西貴雄 編曲:押尾コータロー・田中直
- ブラックビスケッツの1998年の楽曲。同曲で第49回NHK紅白歌合戦に出演。同年のオリコン年間シングルチャート第4位。
- やつらの足音のバラード(3分6秒)
- 作詞:園山俊二 作曲:かまやつひろし 編曲・ヴァイオリン演奏:弦一徹
- 1974年のテレビアニメ『はじめ人間ギャートルズ』エンディング曲。
- GLOBAL WORK(グローバルワーク)のCM曲に起用された[10]。
- KILLING ME SOFTLY WITH HIS SONG(4分35秒)
- 作詞・作曲:Chales Fox・Norman Gimbel 編曲:Katreese Barnes
- アメリカ出身のソウル・シンガー、ロバータ・フラックの1973年の楽曲。4週連続でビルボード誌第1位を達成した。邦題「やさしく歌って」。オリジナルはロリ・リーバーマンが1972年にリリース。
- 2010年に行われたイベント「WOW FES! 2010」で共演した[11][12]ことのある、フラック本人とデュエットしている[3]。
- マイ・ウェイ(5分53秒)
- 作詞・作曲:Paul Anka・Claude Francois・Lucien Thibaut・Jacques Revaux
- 日本語訳詞:片桐和子 編曲・ピアノ演奏:松浦晃久
- フランク・シナトラの1969年の楽曲。カバーが多数存在するスタンダード。日本国内では布施明らが日本語歌詞で歌った。
- Close(39秒)
- 家路へ向かう客の情景を表現したSE。
- 前2作ではこの後アンコールと位置づけられた楽曲[13]が収録されていたが、本作にはない。
初回生産限定盤A特典DVD
[編集]「Ken's Bar 15th Anniversary Special!!! Vol.1 LIVE VIEWING EDITION at 日本武道館」
- even if
- 僕は君に恋をする
- 少女A(原曲歌唱: 中森明菜)
- Overjoyed(原曲歌唱: スティーヴィー・ワンダー)
- 桔梗が丘
- 瞳をとじて
- LIFE is...
- 告白
- なごり雪(原曲歌唱: かぐや姫)
- 太陽と埃の中で(原曲歌唱: CHAGE and ASKA)
- 君の好きなとこ
- 君はス・テ・キ
- POP STAR
- Love Love Love
- マイ・ウェイ
※2013年5月30日 日本武道館
初回生産限定盤BボーナスCD
[編集]「Ken's Bar BEST SONG COLLECTION -Live at Blue Note Tokyo-」
- even if(6分21秒)
- 楽園(6分5秒)
- 告白(4分9秒)
- 瞳をとじて(6分1秒)
- LIFE is... (4分49秒)
- 僕は君に恋をする(5分27秒)
- 哀歌(エレジー)(5分37秒)
- 君の好きなとこ(5分28秒)
- KISS OF LIFE(5分17秒)
- POP STAR(5分20秒)
- Love Love Love(6分13秒)
※2014年2月14日・15日 Blue Note Tokyo(ダイジェスト)
演奏
[編集]- 大江千里:ピアノ (#2)
- 松浦晃久:ピアノ (#3,14)
- 石成正人:アコースティック・ギター (#4)、エレクトリック・ギター (#6)
- 鈴木大:ピアノ (#5,8)
- 亀田誠治:ベース (#7)
- 江藤良人:ドラム (#9)
- 俵山昌之:ウッドベース (#9)
- ケイコローズ(鈴木恵子):ローズ・ピアノ (#9)
- 松島啓之:トランペット (#9)
- 奥村晶:トランペット (#9)
- 大橋トリオ:コーラス (#10)
- MITCH(安田充):トランペット (#10)
- 武嶋聡:サクソフォン、クラリネット (#10)
- kosuke yamamoto:トロンボーン (#10)
- TAMOTSU(山根有)(BLACK BOTTOM BRASS BAND):スーザフォン (#10)
- ANTON(川嶋浩司)(BLACK BOTTOM BRASS BAND):バスドラム (#10)
- SEIYA(横田誓哉)(BLACK BOTTOM BRASS BAND):スネアドラム (#10)
- 押尾コータロー:アコースティック・ギター (#11)
- 公家千彰:カスタネット、フラメンコタップ(サパテアード) (#11)
- 弦一徹ストリングス:ストリングス (#12)
- Sherrod Barnes:アコースティック・ギター (#13)
- Jerry Barnes:ウッドベース、コーラス (#13)
- Shawn Pelton:ドラム (#13)
- Bashiri Johnson:パーカッション (#13)
- Katreese Barnes:ピアノ、コーラス、ストリングス・アレンジメント(#13)
- Krystof Witek:バイオリン (#13)
- Junah Chung:ビオラ (#13)
- Eleanor Norton:チェロ(#13)
- Katherine Cherbas:チェロ(#13)
- Sharon Bryant:コーラス (#13)
ライブ「Ken's Bar」
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 歌詞ブックレットに記載のない楽曲の各種演奏時間は、x-アプリにてリッピングした際に表示される時間とする。
- ^ シングルは、2014年4月2日に「グロテスク feat. 安室奈美恵」がアリオラジャパンから発売された。
- ^ 全キャリアを含めると、『Stare At』(1996年12月1日発売:SRCL-3718)から『THE CHANGING SAME』(2000年6月21日発売:SRCL-4854)間の約3年半が最長。
- ^ 公式HPや雑誌、フライヤーにおける公式ディスコグラフィでは、他のスタジオ・アルバムと区別して、このカテゴリー名を使用している。
- ^ 但し「タイミング」にのみ、手拍子(Palma)で参加している。
- ^ ライブ音源の公式発売は映像作品を除き、1995年の歌手デビュー以来、初めてである。
- ^ 「やつらの足音のバラード」「家族になろうよ」「タイミング」「Love Is Blind」「いとしのエリー」「順子」「切手のないおくりもの」「Virtual Insanity」。
出典
[編集]- ^ “平井堅「Ken's Bar III」装い新た冬季限定出荷”. 音楽ナタリー (2014年10月17日). 2021年6月18日閲覧。
- ^ “平井堅 大人気カヴァー企画『Ken's Bar III』”. Neowing (2014年5月22日). 2021年6月18日閲覧。
- ^ a b c 『Ken's Bar III』収録曲を平井堅自身の一言コメント付きで発表!! - 2014年8月9日閲覧
- ^ “インタビュー 平井堅 『Ken's Bar III』”. MIKIKI (2014年6月12日). 2021年6月18日閲覧。
- ^ 平井堅、15年目のKen’s Barでも変わらぬ歌バカぶり - 2014年8月9日閲覧
- ^ 平井堅、アートワークを語る - 2014年8月9日閲覧
- ^ “平井堅 切手のないおくりもの(MV)”. anno lab. 2021年6月18日閲覧。
- ^ “平井堅、<Ken's Bar>が20周年突入。記念公演で西城秀樹の名曲カバーも”. BARKS (2018年5月31日). 2018年11月1日閲覧。
- ^ “平井 堅が歌う「切手のないおくりもの」が映画「繕い裁つ人」の主題歌に決定”. OKMUSIC (2014年10月17日). 2021年6月18日閲覧。
- ^ “平井堅がカヴァーする「やつらの足音のバラード」がブランド生誕20周年を迎えるGLOBAL WORKのCMで流れます!”. Sony Music (2014年4月1日). 2021年6月18日閲覧。
- ^ “平井 堅、ラウル・ミドン、そしてソウルの“レジェンド”ロバータ・フラックによる奇跡のステージを本日27日夜7時からWOWOWで生中継!”. PRTIMES (2010年10月27日). 2021年6月18日閲覧。
- ^ “平井堅が日本武道館でロバータ・フラック、ラウル・ミドンと夢の競演”. BARKS (2010年10月30日). 2021年6月18日閲覧。
- ^ 『Ken's Bar』では坂本九「見上げてごらん夜の星を」、『Ken's Bar II』では美空ひばり「Stardust」と、故人の音声とデュエット仕上げで制作した音源が収録された。