pygame
開発元 | pygame Community |
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初版 | 2000年10月28日 [1] |
最新版 |
2.6.0
/ 2024年6月25日 |
リポジトリ | |
対応OS | Cross-platform |
種別 | API |
ライセンス | GNU Lesser General Public License |
公式サイト | http://www.pygame.org |
pygame は、ビデオゲームを製作するために設計されたクロスプラットフォームのPythonモジュール集であり、Pythonでコンピュータグラフィクスと音声を扱うためのライブラリを含んでいる。pygameは、SDL ライブラリの上に構築されており、C言語のような低水準の機構を使わずにリアルタイムのコンピュータゲームを開発できるようにするための配慮がなされている。これは、計算量の多い関数(主にグラフィクス処理)のほとんどはゲームロジック自体から切り離せるという想定にもとづいており、それがPythonのような高水準言語をゲーム開発に使用することを可能にしている。
歴史
[編集]pygameは、開発が停止したpySDLライブラリを置き換えるために作られた。[2] pygameは、元はPete Shinners によって書かれ、GNU Lesser General Public Licenseの下で配布された。2004/2005年の頃よりコミュニティプロジェクトとなった。多くのチュートリアルが存在する。[3][4][5][6][7] 小さなゲームを作る大会も開かれている[8].
後述のように開発が停滞した時期があるが、バージョン2.0.0リリース後は活発な開発が維持されている。[9]
開発停滞期とpygame2リリースまで
[編集]2009年8月リリースのバージョン1.9.1を最後に開発が停滞。2009年末にpygame reloadedとしてpygame2へ向けて進むかに見えたが、ならず。2016年末より復調、2019年までにバージョン1.9.2から1.9.5がリリースされた。バージョン1.9.5以降、pygame2開発が再始動された。
2019年3月31日、以前よりリファクターリリース(リファクタリング_(プログラミング) )と称されてきたバージョン1.9.5がリリースされ、以下のアナウンスがあった。[10]
- SDL2サポートをマージした。
- 同じコードベースで、SDL1と共にコンパイルすることも可能なので、pygame 2への移行は容易になる。
- pygame2がSDL2付きでリリースされるまで、SDL1ベースのpygame 1.9.xのリリースは継続される。
2020年10月28日、pygame20周年の日にバージョン2.0.0安定版がリリースされた。[11]
(新しい)pygame2の開発
[編集]どういう状態になったら、pygame 2が完成したことになるのか、について、マイルストーン[12]が掲げられている。
- pygame APIが、SDL2上で後方互換の状態でほぼ走る。
- いくつか動かない部分があるときは、そのように記述がある。
- 少なくともMac、Linux、Windows用のバイナリが、python 2.7, 3.4, 3.5, 3.6, 3.7用、32ビット/64ビットで用意されている。
pygame2 リリース
[編集]- 2019年5月5日 pre-release Dev.1リリース
- 2019年6月20日 pre-release Dev.2リリース
- 2019年7月14日 pre-release Dev.3リリース
- 2019年10月8日 pre-release Dev.4リリース
- 2019年10月28日 pre-release Dev.6リリース
- 2020年5月6日 pre-release Dev.8リリース
- 2020年5月31日 pre-release Dev.10リリース
- 2020年9月20日 pre-release Dev.12リリース
- 2020年10月11日 pre-release Dev.14リリース
- 2020年10月20日 pre-release Dev.16リリース
- 2020年10月21日 pre-release Dev.18リリース
- 2020年10月22日 pre-release Dev.20リリース
- 2020年10月23日 pre-release Dev.22リリース
- 2020年10月27日 pre-release Dev.24リリース
- 2020年10月28日 2.0.0 安定版リリース
サポートするPythonのバージョン
[編集]- pygame 1.9.xは、Python 2.7と、Python 3.4からPython 3.7まで。
- pygame 2は、Python 3.4からPython 3.8をサポートする。Python 2.7のサポートも当面継続。
pygameを使用しているゲーム
[編集]文献
[編集]- Game Programming the L Line -- Pythonとpygameを使ってプログラミングとゲーム開発を学ぶ入門書
- Introduction to Computer Science Using Python and Pygame -- Pythonとpygameを使ってプログラミングを学ぶ電子書籍
参考
[編集]2Dエンジンとライブラリ:
- Pygame Utilities (PGU) は、Pythonを強化するためのツールとライブラリのコレクションである。ツールにはタイルエディタやレベルエディタ(四角形・等角図・六角形)が含まれる。GUIの強化には、完全な機能を持つGUI、HTML描画、文書レイアウト、テキスト描画が含まれる。ライブラリにはスプライトとタイルエンジン、状態エンジン、タイマ、ハイスコアシステムが含まれる。
- Pyglet は、OpenGLベースのライブラリで、ゲームや視覚的にリッチなアプリケーションを作るために使われる。
- MirthKit は、クロスプラットフォームの2Dゲームを製作・配布するためのシンプルなツールキットである。
脚注
[編集]- ^ Shinners, Pete. “Python Pygame Introduction - History”. 2020年11月10日閲覧。
- ^ Libregamewiki's article on Pygame
- ^ An Introduction to Python Game Programming - written by Rene Dudfield and Geoff Howland
- ^ Line by line tutorial — Tutorial for beginners by Pete Shinners.
- ^ Creating Games with Python - A tutorial explaining how to use Pygame for game development and improved execution.
- ^ PyGame Tutorials - tutorials with OOP approach.
- ^ pyGame Basics and Arinoid tutorials video tutorials at showmedo
- ^ Pyweek homepage — regular contest (Pyweek) to write a game during one week using Python (most entries use pygame).
- ^ https://github.com/pygame/pygame/graphs/contributors
- ^ pygame 1.9.5 released into the wilds — 31 Mar, 2019
- ^ “pygame 2.0 - the happy dance birthday release”. GitHub. 2020年11月10日閲覧。
- ^ 2.0 Milestone
- ^ “Dangerous High School Girls in Trouble!”. Pygame.org. 2011年7月8日閲覧。
外部リンク
[編集]- pygame公式サイト — pygameのドキュメント、Wiki、ニュース、ダウンロード、など
- Pygameニュースグループ (Webアクセス) —pygameの公式ニュースグループ
- pyOpenGL - Python用OpenGLバインディング