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U-MHIプラテック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
U-MHIプラテック株式会社
U-MHI PLATECH CO., LTD.
本社がある三菱重工業岩塚工場(2016年8月)
種類 株式会社
略称 MHI-PT
本社所在地 日本の旗 日本
453-0862
愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地[1]
北緯35度09分13.1秒 東経136度50分52.5秒 / 北緯35.153639度 東経136.847917度 / 35.153639; 136.847917座標: 北緯35度09分13.1秒 東経136度50分52.5秒 / 北緯35.153639度 東経136.847917度 / 35.153639; 136.847917
設立 2005年4月1日[1]
業種 機械
法人番号 7180001033413 ウィキデータを編集
事業内容 射出成形機・付属機器金型ならびに部品の設計・製造・販売・サービス[1]
代表者 井上靖宏 取締役社長[1]
資本金 4.5億円[1]
売上高 100億円(2016年3月期)[1]
従業員数 145名(2016年4月1日現在)[1]
主要株主 宇部興産機械株式会社(現・UBEマシナリー) 85%
三菱重工業株式会社 15%[1]
外部リンク www.u-mhipt.co.jp
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U-MHIプラテック株式会社英称:U-MHI PLATECH CO., LTD.)は、かつて存在した宇部興産(現・UBE)グループの射出成形機メーカー。愛知県名古屋市に本社を置いていた。

2020年8月に宇部興産機械(現・UBEマシナリー)へ吸収合併され解散した。

概要

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射出成形機の総合専門メーカーとして、2005年4月三菱重工業株式会社より分社、独立。

事業内容は

  • 射出成形機、付帯機器、金型並びに部品の設計・製造・販売・サービス。
  • 上記製品のエンジニアリング・改造・修理・技術指導並びにコンサルティング。
  • パイプレンチの製造・販売。

型盤回転方式では世界で初めての電動タイプで、最大型締力が3,000トンの超大型電動二材回転射出成形機3000emRを開発した[2][3]

沿革

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  • 1961年昭和36年)- 三菱重工業米国ナトコ社と技術提携し、同社名古屋機器製作所で射出成形機の生産を開始。
  • 1967年(昭和42年)- 大型機の生産を神戸造船所に移管(800トン以上)。
  • 1968年(昭和43年)- 欧州進出のため、西ドイツにビュアー機械有限会社(Buir Masehinenbau GmbH)を設立。
  • 1971年(昭和46年)- IC制御装置搭載のMV型シリーズを発表
  • 1975年(昭和50年)- 大型機の生産を神戸造船所から名古屋機器製作所に移管(800トン以上)。
  • 1976年(昭和51年)- ナトコ社との技術提携を終結、独自開発の道を進む。MD型シリーズを発表。
  • 1980年(昭和55年)- マイコン制御装置搭載のMF型市場投入。
  • 1984年(昭和59年)- 小型機需要の増加に対応し、MS型を発表。
  • 1986年(昭和61年)- ノントラブル、据ボンマシンMG型を市場投入。
  • 1987年(昭和62年)- 関西STCを大阪府吹田市に開設。超大型機の生産を神戸造船所に委託。
  • 1989年平成元年)- 米国市場進出のためMMS社を設立。MM型を市場投入。
  • 1990年(平成2年)- MSS型を市場投入。
  • 1991年(平成3年)- 大型生産設備を導入し、超大型機の委託生産を解消。
  • 1993年(平成5年)- MMII型を市場投入。
  • 1995年(平成7年)- MMIII型を市場投入。
  • 1996年(平成8年)- 米国MMS社をMIMM社に社名変更。
  • 1997年(平成9年)- 三菱重工業の地域総合販社6社を発足させ、三菱重工射出成形機販売を分割・統合。
  • 1998年(平成10年)- MMG型、MSG型を市場投入。
  • 1999年(平成11年)- 中型電動射出機ME型を市場投入。
  • 2000年(平成12年)- ファナックと国内向け全電動小型射出成形機の販売で提携。三菱重工業名古屋機器製作所を産業機器事業部に改組。
  • 2001年(平成13年)- 中型電動機(650t、850t)のem型を市場投入。
  • 2002年(平成14年)- 大型(1050t、1450t)のem型を市場投入。東洋機械金属と海外向け全電動小型射出成形機の販売で提携。
  • 2003年(平成15年)- 中型電動射出機MEII型を市場投入
  • 2004年(平成16年)- 地域総合販社の射出成形機部門を三菱重工産業機器販売に統合。超大型(3000t)のem型を市場投入。
  • 2005年(平成17年)- 三菱重工業の射出事業を分離し、設計・製造・販売・サービスの一貫体制を構築するため、三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社を設立。
  • 2006年(平成18年)- 超大型電動射出成形機3000em-470が機械工業デザイン賞特別賞を受賞。
  • 2008年(平成20年)- 超大型電動二材回転成形機emRシリーズを市場投入。
  • 2010年(平成22年)- 二材回転成形機トライセンターを開設。エンゲル社と二材対向式回転成形機において業務提携。
  • 2011年(平成23年)- 震雄集団と大型省エネ油圧成形機において技術提携。
  • 2012年(平成24年)- 超大型油圧射出成形機MMXシリーズ、導光板射出成形機emPシリーズを市場投入。
  • 2017年(平成29年)- 発行済株式の85%を宇部興産機械(現・UBEマシナリー)が取得し、子会社化[1]U-MHIプラテック株式会社へ商号変更。中型電動射出成形機HHシリーズを市場投入。
  • 2020年令和2年)8月1日 - 事業編成のため、U&Mプラスチックソリューションズ株式会社とともに宇部興産機械に吸収合併。
    • これに先立ち、宇部興産機械(現・UBEマシナリー)が三菱重工業より当社株式の15%を取得し完全子会社化[4]。また、名古屋市中村区岩塚にあった本社・工場を名古屋市港区大江へと移転。

事業所

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脚注・出典

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  1. ^ a b c d e f g h i 宇部興産と三菱重工業、両社子会社の射出成形機事業の統合について”. 三菱重工業株式会社 (2016年7月29日). 2016年7月29日閲覧。
  2. ^ 三菱重工プラスチックテクノロジー、世界初の超大型電動二材回転射出成形機「3000emR」を開発 JCN Newswire.・2008年10月15日
  3. ^ 三菱重工|世界初の超大型電動二材回転射出成形機「3000emR」を開発 三菱重工ニュース・2008年10月15日
  4. ^ 射出成形機事業のグループ内再編について - 宇部興産 ニュースレター 2020年2月4日