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第50回衆院選

石破茂首相が10月15日公示、27日投開票の日程で衆院選を行うと表明しました。

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ほくそ笑む裏金非公認の陣営 進まぬ野党共闘に「攻め時なのにね」

党首会談に臨む立憲民主党の野田佳彦代表(右)と共産党の田村智子委員長ら=2024年10月3日午後0時58分、平田明浩撮影
党首会談に臨む立憲民主党の野田佳彦代表(右)と共産党の田村智子委員長ら=2024年10月3日午後0時58分、平田明浩撮影

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で大物政治家が相次いで非公認になり、15日公示の衆院選に向けて野党側は「裏金議員を一掃する」と気勢を上げる。だが、野党候補が乱立している選挙区が多く、共闘の話し合いは進まない。「せっかくのチャンスが……」。やきもきする野党陣営の事情を探った。

「肉薄できたのに」と過去形で話す野党

 元文部科学相の下村博文氏(70)が9期連続当選し、強固な地盤を守る東京11区(板橋区の一部)。下村氏は裏金事件で党員資格停止1年の処分中で、今回は無所属での出馬だ。

 下村氏の他に立憲民主党、日本維新の会、共産党の公認候補ら4人が出馬を予定している。野党候補が共通して訴えるのが「政治とカネ」だ。立憲元職の阿久津幸彦氏(68)は街頭で「悪質な裏金議員を退けたい。国民には怒りの1票を投じてほしい」と下村氏を批判する。共産新人の伊波政昇氏(72)も裏金問題の真相解明を訴える。

 「対下村氏」の構図を鮮明にするため、立憲と共産は候補者の一本化を探ってきた。立憲関係者は「自民支持者のなかにも、今回は下村さんを応援しないという声を聞く。だからこそ候補者を1人にした方が勝算はあるが、調整はなかなか進んでいない」と語る。

 板橋区では、…

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