※この記事には性被害に関する記述がありますので、読まれる際はご注意ください

「お父さんとは、何回かした」

性被害に遭ったのは、13歳の時。加害者は実の父親だった。

そして被害者となった娘が妊娠していることに気付いたのは、一緒に入浴していた母親。その相手を知ったときの心境について「目の前が真っ暗になった」と証言した。

「被害者からの『アプローチ』を受け、してはいけないと思いつつ『アプローチ』されて、自分の性欲と、徐々に罪悪感が薄れ、回数を重ねていってしまった」

被告として法廷に立った父親は、複数回に及んだ行為について問われ、振り返った。

プライバシー配慮の名目で、全てが匿名のうちに進められた裁判。
審理が進められる中で「家庭内という閉鎖的な環境」で行われた異様な犯行の実態が明らかになった。
裁判で示された証拠や、認定された事実などを元に振り返る。

(前編・中編後編のうち前編)