宗教戦争としてのガザ紛争

ほとんど誰も見てないと思われるドキュメンタリー番組を見た。まあ、いつものことだけど。
番組の最初の方で、ネタニヤフがアメリカ議会で演説するシーンがあって、それが恐かった。
 ネタニヤフが旧約聖書を引用して、「我々は神に約束された土地にいるのだ」という言葉を述べた時、議長も含めて議場の全員がスタンディングオベーションをした。あの議長たちは、民主党だ。ああ、やっぱりカルト国家なんだなあと思った。
あれは、ヨーロッパのキリスト教国の議会ではあり得ない風景だと思う。なぜなら「信教の自由」の観点で問題になるから。
日本でも、昔、森首相が「日本は神の国だ」と発言して問題になった。
まあ、近代国家というのはそういうものだろう。
つくづく、アメリカはまともな国じゃないなと思った。
だから、アメリカがイスラエルをかたくなに支援するのも、もちろんホロコーストの記憶やユダヤロビーもあるだろうが、パレスチナやアラブを「異教徒」としてはっきり意識しているのだと思う。アメリカにとってイスラエルは十字軍なのだ。
でも、宗教の成り立ちから考えてみたら、エホバもアッラーも同じ神なのに、もうわけわかめだ。
冷戦後の世界を見てると、つくづく宗教の怖さを感じる。
「宗教はアヘンだ」とマルクスは言ったが、けだし名言である。
その中には、マルクス主義も広義の宗教として入っちゃうけど。