子供の骨の部位における成長割合について
小児の骨(長管骨)は両端に骨端(Epiphysis)があり,骨の中央部に向かって,骨端線(成長軟骨: Growth plate),骨幹端(Metaphysis),骨幹部(Diaphysis)で構成されています.(図1)
骨端線はレントゲンで線状に”ぬけて見える”部分であり,経験の少ない医師によっては骨折線と間違われることもある部分です.
図1.
(Musculoskeletal X-ray - General principles - Bone anatomy)
骨の成長のスピードは場所によって異なることが知られており,成長が速い骨端線もあれば,成長がゆっくりな部位もあります.
図2は各部位の成長割合を示した図です.
腕(上肢)では上腕骨や前腕の割合が大きく,肘周辺の成長割合が小さいことがわかります.
足(下肢)は膝周辺の成長割合が大きいです.
(図2)
(Kraus R, Wessel L. The treatment of upper limb fractures in children and adolescents. Dtsch Arztebl Int. 2010;107(51-52):903-910. doi:10.3238/arztebl.2010.0903)