ポケモン預かりシステム
ポケモン預かりシステム(ポケモンあずかりシステム)は、ポケモンを預け入れ、管理することが出来るパソコンの機能。
概要
ポケモンが収納されているモンスターボールを科学技術によって一時的に電子化して管理するシステム[1]。パソコンから接続してポケモンを預けたり引き出したりすることができる。
ポケモンは、ボックスと呼ばれるものに預けられる。ボックスは1つのカセットにつき複数用意されてあり、中に一定数のポケモンを預けておくことができる。ボックスに預けられるポケモンの最大限×ボックス数+6(手持ち)がそのカセットで保持できる最大のポケモンの数となる。これを越えたポケモンを保持したいならば、同一世代のほかのソフトに転送するか、ポケモンスタジアム2(第一世代)、ポケモンスタジアム金銀(第二世代)、ポケモンボックス ルビー&サファイア(第三世代)、みんなのポケモン牧場(第四世代)、ポケモンバンク(第六世代・第七世代)・Pokémon HOME(ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ・第八世代以降)といったソフトの利用が必要になる。なお、第五世代にはこのようなソフトが存在しない。
ポケモンを預ける機能の他に、ポケモンを逃がす・マーキングする(第三世代以降)・もちものを整理する(ファイアレッド・リーフグリーン以降)といった操作もここで行うことができる。
機能
世代ごとのボックス
ソフト | ボックス数 | 1つごとの最大値 | 全体の最大値 | 管理人 |
---|---|---|---|---|
第一世代[2] | 8 | 30 | 240 | マサキ |
第二世代[3] | 9 | 30 | 270 | マサキ |
第三世代 | 14 | 30 | 420 | マユミRSE マサキ/ニシキFRLG |
第四世代 | 18 | 30 | 540 | ミズキDPPt マサキHGSS |
第五世代 | 8/16/24 | 30 | 720 | ショウロ |
第六世代 | 7/15/23/30/31 | 30 | 930 | クロケアXY マユミORAS |
SM/USUM | 8/16/24/32 | 30 | 960 | マーレイン |
ピカブイ | 1 | 1000 | マサキ | |
SwSh | 8/16/24/31/32 | 30 | 960 | ロトミ |
BDSP | 18/30/35/40 | 30 | 1200 | ミズキ |
アルセウス | 8/16/24/29/30/31/32 | 30 | 960 | オハギ |
SV | 8/16/32 | 30 | 960 | - |
- 第五世代以降では、各ボックスに最低1匹以上のポケモンを預けることで順次にボックス数が増える。ボックスはポケモンを預けたときではなく、一度ボックスをとじてから、再びボックスにアクセスしたときに増えている。
- 第六世代、第七世代ではポケモンバンクに接続すると最大まで解禁される。
- 下記のソフトでは、ストーリー進行のために必ず伝説のポケモンを捕まえる必要がある。以下のポケモンを捕まえるまで、特定のボックスは追加されない。この仕様により、ボックスが一杯のまま下記のイベントを迎えた場合も、捕獲したポケモンは新たに追加されたボックスに入ってからストーリーが進むようになる。ブラック・ホワイトでもストーリー中にレシラムB/ゼクロムWを捕獲するイベントが発生するが、ボックスが一杯のときだけ捕獲を後回しにしてストーリーを進行できる。
- 第一世代
- 設定しているボックスが最大になるとそれ以上ポケモンが捕まえられなくなり、ボックスを別のものに変更する必要がある。ボックス変更時、レポートを書く必要がある。預かりシステムでは、ポケモンのニックネームとレベルがリスト状に表示される。ニックネームとレベル以外の情報を見るにはステータスを見る必要がある、ステータスを見るとカーソルが一番上に戻ってしまう、手持ちが6匹の時には「つれていく」を選べないのでボックス内を確認できない(「にがす」では可能だが、その場合はステータスを確認できない)等、不便さが目立っていた。
- 第二世代
- 第一世代と同じく、設定しているボックスが最大になるとそれ以上ポケモンが捕まえられなくなり、ボックスを別のものに変更する必要がある。最大になるとマサキがポケギアに電話してくれるようになっている。ボックス変更時、レポートを書く必要がある。預かりシステムでは、ポケモンのニックネームがリスト状に表示され、カーソルを合わせるだけでグラフィックや種族名・性別を確認できるようになった。手持ちが6匹でも「つれていく」を選んでボックス内を確認できるようになった。任意のボックスから他のボックスや手持ちへ直接ポケモンを移動する「ボックスせいり」機能が追加されたが、1匹移動するごとにレポートを書く必要がある。またボックス名を変更できるようになった。
- 第三世代
- 設定しているボックスが最大になると、次のボックスに自動的に切り替わる。枠の中にポケモンのミニアイコンが表示される形をとっており、ボックス間の移動や、手持ちへの移動が大幅に楽になった。枠内の壁紙の変更や、マーキングを行うことも出来る。ファイアレッド・リーフグリーン以降は、ポケモンの持っている道具の操作もできるようになった。
- 第四世代
- 基本的には第三世代と同じ形をとっている。ボックス間の移動を行った際、レポートを書く時間が長くなる。
- 第五世代
- 通信対戦やバトル施設で使うポケモンを最大6体まで入れておくバトルボックスが新たに登場した。ボックス間の移動を行った際、ボックス数が増えた際には、レポートを書く時間が長くなる。
- 第六世代
- 基本的に第三世代からと同じ形をとっている。第五世代から継続して、バトルボックスを加えるとさらに6体までポケモンを置くことができる。
- オメガルビー・アルファサファイアでは、114ばんどうろにいるマユミに話すことで、パソコンを開いたときの「ボックスを整理する」ボタンをトップの位置に変更できる。
- 第七世代
-
- サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン
- 基本的な仕組みは第六世代と同じ。バトルボックスの仕様が変わって「ポケモンを置くところ」ではなく「ポケモンを登録するところ」になった。バトルボックスが占めていたスペースを通常のボックスとして使えるので、ボックス数は第六世代より1つずつ多い。
- パソコンを開くと自動的に「ボックスを整理する」機能が行われるようになり、「ポケモンを 預ける」「ポケモンを 連れていく」という機能は撤廃された。
- ピカブイ
- ボックス数は1つだが、1000匹のポケモンを預けることができる。また、バッグで持ち運ぶことでパソコン以外からもボックスを開けるようになった。
- 第八世代
-
- ソード・シールド
- パソコンと同じ機能を持つロトミからポケモン預かりシステムを利用できる。管理人に相当する人物は登場せず、実質ロトミが管理人の役割を持つといえる。
- シナリオ序盤に貰えるポケモンボックスにより、パソコン以外からもボックスを開くことができるようになる。ただし、ポケモンジムなどの場所では開くことができない。ポケモンセンター外でも開けるようになった関係で、ボックスに入れてもポケモンのHPや状態異常は回復しないようになった。
- ミュウツーなど、ガラル図鑑、ヨロイじま図鑑、カンムリせつげん図鑑のいずれにも掲載されていないポケモンは名前からの検索ができない。
- ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
- ジムバッジ1つ目を入手した後のイベントにより、パソコン以外からもボックスを開けるようになる。
- 野生のポケモンを捕まえたとき、手持ちが一杯でボックスに送られた場合は、直近の開いていたボックスではなく先頭のボックスから空いてるスペースに送られる。
- Pokémon LEGENDS アルセウス
- 世界観としてパソコンが存在しない今作では、捕まえたポケモンはコトブキムラの放牧場に預けられる。デフォルト名なども「ボックス」ではなく「ぼくじょう」という呼び方で統一されている。
- 各地のベースキャンプでも、ギンガ団員に話して牧場からポケモンを連れて来ることができる。Ver. 1.1.0以上では訓練場でノボリに話して牧場からポケモンを連れて来ることができる。
- 好きなときにポケモンを出し入れできない今作では、預けたポケモンは自動的に全回復される。ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール同様、捕まえたポケモンは先頭のぼくじょうへ優先して送られる。
- ポケモンを逃がすとき、ガンバリのすな、ガンバリのじゃり、ガンバリのいし、ガンバリのいわをもらえる。もらえるアイテムは逃がしたポケモンのレベルとオヤブンかどうかによって変わる。
備考
- 第三世代以降、逃がすポケモンがひでんわざを覚えており、他にそのひでんわざを覚えているポケモンがいない場合、逃がすことはできない。ハマリ状態を防止する仕様と思われる。
- 第一世代では、ダメージを受けたり状態異常になったポケモンを預けても回復しない。同様にダメージを与えたり、状態異常にしてから捕まえたポケモンをボックスに送っても回復されない。手持ちに入れてポケモンセンターで回復する必要がある。
- 第二世代から第七世代までは預けられたポケモンはHP・PP・状態異常が全回復する。これを利用して「預ける→手持ちに戻す」を各ポケモンに行えばポケモンセンターの回復施設を使わずに回復できる。回復施設に預けた場合の演出を省略できるほか、ラジオとうなどのパソコンだけが存在する場合に回復場所として利用できる。
- 第八世代ではパソコンがない場所でもボックスを開いてポケモン入れ替えを行えるようになった一方、第一世代同様に預けただけではHPが回復しなくなった。また、ポケモンセンターで回復を行った場合、ボックスにいるポケモンも全て回復する。
- 無印編第38話では、ポケモン転送プログラム(ポケモン転送装置)として登場[4]。開発者はアキハバラ博士。
- ポケモンのニックネームと異なりボックス名のNGワードは設定されていない。ポケモンと異なりボックス名はインターネット通信プレイで不特定多数の目に触れるわけではないためである。
- 小説『ポケットモンスター The Animation』では、あらゆるポケモンは、モンスターボールのような小さな容器の中で眠っているとき、自身の身体と自身の入っている容器を電気信号に変換する能力を発揮するとされ、この能力を「携帯獣通信能力(略して携通力、ポケコム)」と呼んでいる。子供が誤ってコピー機内にモンスターボールを入れたままファックスしてしまった所、ファックス先に中身のポケモンごとモンスターボールが転送された事件を通して発見された。
外伝ゲームにおけるポケモン預かりシステム
ポケモンコロシアムにおけるポケモン預かりシステム
ボックス数は3個しかなく、1つのボックスの最大値は30匹なので最大90匹まで。管理人に相当する人物はいない。
本作には野生ポケモンが現れず、ダークポケモンおよびイベントで手に入るポケモンだけでボックスが完全に埋まる事は無い。[5]
ホウオウを入手する際、全てのボックスに空きがなかった場合は受け取れず、バトル山100人抜きをやり直す事になってしまう。
ポケモンXDにおけるポケモン預かりシステム
ボックス数が8個に増え、1つのボックスの最大値は30匹で最大240匹。管理人に相当する人物はいない。
本作では野生ポケモンが出現するようになったので、GBA版と通信交換を行わなくても全てのボックスを埋める事が可能になった。
Pokémon GOにおけるポケモン預かりシステム
Pokémon GOでは、ゲーム開始時は「ポケモンボックス」にポケモンをタマゴも含めて250匹まで入れられる。タマゴは最大9個まで持てる。ポケモンボックスに入れておけるポケモンの数はショップで200ポケコインを消費してアップグレードすると50匹ずつ増やしていくことが可能。
詳細はポケモンボックス (GO)の記事を参照。
各言語版での名称
|
|
|
|