ノートを制するものは、仕事を制す。メモを書いたら撮って送る。メモやノートもデジタル化しつつある昨今ですが、今回はあえてアナログで。

学生時代だけでなく、メモをとることは仕事をする上で欠かせません。ライフハッカーの読者なら、メモを取るノートもカスタムせねば。

HackCollegeのライターさんのご協力も得て、今回はライフハッカー編集部のお気に入りのノートの取り方を紹介します。

米コーネル大学が考案した超整理ノート「コーネルメソッド」です。1ページを3つのスペースに分けてあり、分割されたエリア毎に記述することによって、多くの情報が整理しやすく、効率よく身に付けることができると言われています。この記録と要約に特化したノート術は日本でも「コーネル大学式」として知られ、コーネル式専用のノートが市販されていますが、手間・ひま・お金をかけてこだわりの一冊を自作してみてはいかがでしょう。作り方は以下にて。

 

Step #1: 紙質にはこだわる

より良いものに仕上げるなら紙の品質も良いものにしたいですね。ヒューレットパッカード(HP)のレーザープリンター対応用紙「Premium Choice Laser Printer Paper」32ポンドをLH編集部はチョイス。紙の厚さが32ポンドということは、四六判連量で言えば大体130〜120kgくらいの厚さ。コピー用紙で55kgくらいですので、厚手の紙。日本の紙なら「中厚口」「厚口」あたりが該当します。500枚で約20ドル(100枚で1800円)と高価ですが、裏写りしないよう配慮され、万年筆筆記も安心です。

Step #2: コーネル式にページをレイアウトし、印刷する

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コーネル・メソッドはページ全体を3つの領域に分割するのが特徴です。

ノートエリア(右)には、授業や会議、商談の内容・主要なポイントを追記用の空白を残しつつ、後で判読できる程度に自分なりに略記します。短文や略字、箇条書きでOK。大事なところだけ完璧なノートを作る感じです。

授業や会議の後に使用するのが、キューエリア(左)サマリーエリア(下)です。復習、記憶の手掛かりとなるキューエリアには、大切なキーワードや疑問点など気になることを書き込みます。ここを見ればノートエリアに書き込んだ重要事項が思い出せるように心掛けましょう。ページ毎の要約を書き込むサマリーエリアにはノートエリアに書いた内容を1行か2行にまとめます。後から読み返しやすくなるよう出来るだけ簡潔に。

コーネル式に書式化されたページを印刷できるPDFテンプレート、WebアプリはこちらやBiz.IDの記事から入手できます。読者designs1さんが3つ穴を考慮しDIYしたデザインはこちらWordでテンプレを作ったり、罫線入りノート用紙を生成するジェネレータやサイトは他にもあるので、お気に入りのデザインを探すのも良し。

Step #3: パンチ穴を入れる

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ノートテイキングの後はびりっと破ってファイリング。多くの書類を管理する場合、ファイルなどにとじるのが一般的です。ファイルバインダーのように穴を空けて綴じれば、ノート用紙がバラバラになる心配もなくなります。穴開けパンチなどを使って、必要な数の穴開け作業を行いましょう。

Step #4: 体裁を整える

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出力(プリントアウト)しただけでも使えないことはありませんが、なにせ味気ない。装丁は印刷所のプロに任せるのが賢明です。費用はピンキリなので、事前に確認しておきましょう。綴じ方は、のりや糸止めよりリング止めの方が破りやすいです。リングノートだとアナログ→デジタルの連携もやりやすいですしね。廉価な綴じ具として「Cerlox binding」(日本ならさしずめ「スライドリング」)がありますが、米記事では推奨されていません。ベターな選択は、背をコイルやリングで綴じるコイル綴じ・ツインワイヤ(ダブルリングワイヤ)「Wire-O」綴じ。

キンコーズ東京リスマチックなど、製本サービスを行っている印刷ラボや、ネットの製本屋さんで、両方に対応しているところもあります。

Step #5: 楽しく使用する

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効率的なワークフローを提供する良質な材料で出来たノートが完成しました。愛すべき相棒として、かわいがってあげてください。手書きだけでは不安が残るなら、どこからでもアクセス出来るEvernoteこのノートを使ってみるという手もあります

書き終えたノートをScanSnapやDR-150などのドキュメントスキャナーでスキャン・インポートし、バックアップ をとることも可能です。

デジタル派のtimgrayさんはデジタルメモ帳「DigiMemo」(デジタルインクパッドなら日本でもすぐ入手可能)、infmomさんはCirca notebookなど原文記事には読者からノートに関するこだわりがコメントで寄せられています。みなさんのお気に入りノートやメモ帳、ノートテイキングのコツは何ですか?ぜひぜひ教えてください。

Luke Turcotte(原文/訳:kiki)