②歴史と民話とツーリング-横浜市港南区
横浜市港南区の、笹下というところがあります。 現在では何の変哲もない郊外の住宅地といった装いですが、遠く戦国時代には「笹下城」というお城があり、また明治時代には久良岐郡の郡役所が開設されて、料亭や銭湯などが並ぶ賑やかなところだったそうです。…
日本全国に残された石仏の中で、庚申塔というものがあります。 この庚申信仰は当ブログでも過去にたびたび取り上げていますが、人間の体内に住むと信じられていた「三尸(さんし)の虫」が干支の「庚申」(かのえさる)の日の晩、人間の体から抜け出しては人…
横浜市南部に位置する港南区は、古くから開かれた一面の住宅地と、その住宅地を抱えるような円海山の山塊が特徴的な横浜市のベッドタウンです。 その住宅街の中で原付を走らせていたところ、何やら導かれるようにして坂を上り、行き止まりの先にお寺があるの…
横浜市から横須賀市へと繋がる横浜横須賀道路、通称「ヨコヨコ」の日野インターチェンジすぐわきにあるのが日野の里の総鎮守として崇敬を集める、春日神社です。 この春日神社は地元では「春日さま」とも呼ばれて親しまれ、御祭神は天児屋根命(あめのこやね…
横浜市港南区を走る環状2号線、「環2般若寺」の交差点を脇道にそれると、一般の住宅のようなこぢんまりしたお寺が見えてきます。 このお寺は高野山真言宗寺院の無量山般若寺という古刹で、その創建は古く文亀3年(1503年)にまで遡ります。 この般若…
京浜急行と横浜市営地下鉄が交差する、横浜市南部のターミナル上大岡駅。 その上大岡駅から10分ほど歩いた住宅街の中にあるのが、高野山真言宗の寺院である大久保山 地蔵寺 自性院です。 江戸時代に編纂された歴史資料の「新編武蔵国風土記稿」の久良岐郡 …
横浜と鎌倉を結ぶ「鎌倉街道」と、横浜市内をぐるりと内周する「環状2号線」が交差する日野立体交差点は、横浜市南部における交通の要衝であり、日々たくさんの車が砂埃をあげながら往来していく賑やかなところです。 その日野立体交差点の脇には日蓮宗寺院…
横浜市営地下鉄の港南中央駅から山側に登っていくと、港南中学校の裏側の高台にうら手の高台に、松本山法身院・正覚寺という浄土宗の古刹がある。 普段は訪れる人もあまりない、観光地化もまったくされていない所謂「檀家寺」であるが、住宅街の中にありなが…
横浜市営地下鉄の上永谷駅から北側の、環状2号線沿いのところにあるのが上永谷地区の鎮守さま、永谷の天神さまとして親しまれている永谷天満宮である。 この永谷天満宮は学問の神様である菅原道真が、自らの姿を鏡に映して自分で彫り上げたとされる、3つし…
横浜市営地下鉄の港南中央駅から山側に登っていくと、港南中学校の裏側の高台にうら手の高台に、松本山法身院・正覚寺という浄土宗の古刹がある。 この正覚寺は、戦国時代にこのあたりを治めた後北条氏の家臣、間宮氏が開創した寺で、権現堂の戦いで死傷者を…
横浜市港南区を南北に横断する鎌倉街道の、日野インターチェンジを起点として北側に春日神社や徳恩寺がある。 このあたりはもともとは宮下村といって、春日神社の前から洋光台方面へと上って行く道は通称「峰の道」「灸点道」と呼ばれていた。 江戸の方から…
横浜市港南区を南北に縦断する鎌倉街道は、その名の通り鎌倉に通じる古道であったものが次第に拡張されて現在の姿になったもので、おおまかには古道に沿っているので、いにしへの石仏や神社仏閣が周囲に多く残されているのもまた特徴である。 この日野の厄除…
横浜市港南区は横浜のベッドタウンとして、山を切り開いてどこまでも住宅が続く典型的な日本の郊外のまちである。 ここ港南区笹下にある浄土真宗高田派の梅花山 成就院は、創建年代等こそ明らかではないものの、かつては法相宗の寺院で曲田山上行寺という寺…
横浜市の南側、港南区に野庭と書いて「のば」と読ませるところがある。 港南台や本郷台の駅の北側にあたり、今なお坂道きつく、かつては鬱蒼とした山深い密林のようなところであったであろう事が、容易に想像できる場所である。 はるか昔の戦国時代、この辺…
上大岡駅前から鎌倉街道を南下していくと、横浜横須賀道路の日野インターチェンジの出入り口の脇にあるのが、日野あたりの総鎮守として崇敬を集める春日神社である。 この春日神社は通称「春日さま」とも呼ばれて親しまれ、御祭神は天児屋根命(あめのこやね…
横浜市の副都心、上大岡を抱える港南区は横浜市の南寄りにあって、東西を環状2号線が貫き、遠くには磯子の港を眺める高台の街である。 かつて緑豊かであったろう一面の山々だったところを切り開いて、現在ではすっかり住宅街の装いであるが、その中の笹下と…
上大岡駅前から鎌倉街道を南下していくと、横浜横須賀道路の日野インターチェンジの出入り口の脇にあるのが、日野あたりの総鎮守として崇敬を集める春日神社である。 この春日神社は通称「春日さま」とも呼ばれて親しまれ、御祭神は天児屋根命(あめのこやね…
横浜市営地下鉄の港南中央駅から山側に登っていくと、港南中学校の裏側の高台にうら手の高台に、松本山法身院・正覚寺という浄土宗の古刹がある。 丘に囲まれた港町横浜を象徴するような、起伏の富んだ地形を切り開いた住宅街の中に、ひっそりと佇む静かなお…
横浜市営地下鉄の港南中央駅を降りて、駅前の鎌倉街道を南下していくと、ほどなく桜道坂上の交差点に差し掛かる。 その交差点を左に折れたところに上っていく急坂が桜道であり、かつての見事な桜の老木は横浜市によって伐られてしまったものの、新しい桜の木…
横浜の副都心として発展も著しい上大岡の駅前を通る鎌倉街道を南下し、清水橋の交差点を過ぎて、藤ケ沢という交差点を右に折れていくと、さきほどの喧騒とはうって変わった静かな住宅街となり、また左手には農地や山林が広がるなど、昔の雰囲気をわずかにと…
横浜市南部の中心地であり、横浜市の副都心としても発展を極める上大岡駅から5分ほど南にいくと、静かな流れをたたえる大岡川のほとり、青木橋がかかるところに青木神社という神社がある。 この青木神社は、その別名を「ぬすっとの宮」、「盗っ人の宮」とも…
交通量が多い国道1号線と、環状2号線が立体交差する平戸交差点あたりは横浜市南部における交通の要衝である。 その、大通りから一本外れた辺りには、きつい登り坂の上に閑静な住宅地が広がっており、かつては北条氏が城郭を構えた本城山と呼ばれていたとこ…
横浜市南部の副都心ともいわれる上大岡駅の周辺は地下鉄と京急線が乗り入れて、港南区内の多くのバスの起点ともなり、百貨店や繁華街なども並んで大変な賑わいであるが、その上大岡駅前を走る鎌倉街道を南下し、港南中央の交差点を左にまがってしばらく行き…
横浜市を南北に周回する環状2号線は横浜市の物流を支える大動脈である。 その環状2号線にかかる、その名も「環2般若寺」という交差点の近くにあるのが、高野山真言宗寺院の無量山般若寺というは、文亀3年(1503)創建の古刹である。 この般若寺の辿…
上大岡は横浜市の副都心と呼ばれて百貨店や商業施設が立ち並び、たいへんな賑わいであるが駅の裏手に入れば静かな路地が続き、駅前の喧騒がまるで別世界のようである。 道を歩けば、なぜか犬小屋に入った庚申塔があったりして面白い。 「わがまち港南の石仏…
上大岡駅前の鎌倉街道から分岐する笹下釜利谷道路をくだると、日下小学校の向かいに細い路地があり、かつて笹下城の堀として機能した笹下川に差し掛かる。 その笹下川にかかる曲田橋を渡り、坂を登ったところに梅花山成就院という古刹があり、宗派は浄土真宗…
地下鉄下永谷の駅から歩いて10分ほどすると急に坂はきつくなり、その行き着く先は笹山城跡という城跡である。今となってはその面影もなく巨大な鉄塔が2本建てられて、街はすっかり様変わりしているものの日限山2丁目公園の前の道路はかつて堀切であった…
横浜市営地下鉄の上大岡駅前の鎌倉街道を南下し、ほどなくして笹下釜利谷道路に入る。 地元ではウッコシと呼ばれる打越の交差点から洋光台方面に向かうと、左手には比較的最近に整備された新興住宅地が広がるが、その中に潜むようにして佇むのが浄土真宗高田…
現在では環状2号線を数えきれぬほどの車が往来し、丘という丘に、谷戸という谷戸が住宅で埋め尽くされている地下鉄上永谷駅のあたりも、半世紀前には一面田畑の穏やかな農村地帯であったが、上永谷駅から少し離れた上永谷町や舞岡、野庭の一部には今なお静…
横浜市営地下鉄上大岡駅前の鎌倉街道を南下し、関の下交差点を左に曲がると笹下釜利谷道路に出る。 この交通量も多い笹下釜利谷道路を南下すると、打越という交差点の所には北条実時ゆかりの鰻井戸があるが、さらに南下していくとマクドナルドの向かい側辺り…