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1
KAIZENがしてきた失敗に学ぶPM論
Kaizen Platform, Inc
Co-founder&CEO
Sudoken
BIZREACH X KAIZEN PLATFORM
PRODUCT MANAGER SEMINER
2
今日のゴール
B to B Productにおける
Product Managementの難しさと面白さ
について知ってもらえたら幸いです
3
そもそもPMの定義とはなんだろう?
4
スタートアップにおける
プロダクトとは何か?
5
私(sudoken)の定義
スタートアップにおけるプロダクトとは
顧客体験を生み出すための全てである
6
私(sudoken)の定義
スタートアップにおける
プロダクトとは全てである
↓
PM≒CEO
7
なので、今日はKaizenがしてきた
失敗から学んだことを共有し
みなさんに少しの知見と
たくさんの勇気をご提供するつもりです
8
AGENDA
1. Kaizen って何?
2. 我々がどんな罠にハマってきたか?
3. そこから見えたプロダクトマネジャーに必要なこと
9
What’s Kaizen?
10
10%
Market opportunity
クリエイティブがビジネスのROIをレバレッジする
Visit x CVR = Rev
Web site
LTVx
Ad spend Revenue
10%
11
Current solution (=Customer pain point)
市場に数多ある高機能で複雑なソフトウェアにマーケターが孤軍奮闘
12
Creative Network
2500を超える世界中のクリエイティブリソース
(UIデザイナーやエンジニア、コピーライター含む)
UX Optimization Platform
ROIダッシュボード, ワークフロー管理
機械学習による最適化
+
Our solution
GitHubのようにマーケターがコラボレーションしやすいソフトウェアを提供
1313
PRODUCT
Kaizen Platform はエンタープライズ向けのパ
フォーマンスマーケティングの為のソリューションと
して、顧客体験(UX)を向上するためのコラボレー
ションを強力に支援します
コラボレーションと最適化のための
Saas Platform
オンデマンドなクリエイティブリソース
分析、機械学習、リアルタイムな
最適化エンジン
14
TRACTION & GAP
15
TRACTION?
IDEAL REAL
16
Market Product
ROI
Effect
PRODUCT/MARKET FIT
市場とプロダクトがガッチリ噛み合う状態をつくりたい
Product
UX
Business
Model
Sales
Strategy
17
最初のステップにも小さな成
功体験を設計する
IDEAL UX
VALUE=ROI
CUSTOMER CAPABILITY
顧客が頑張った分だけ、成果につな
がる仕掛けをセットする
カスタマーが正しく頑張ると、成果がきちんとお返しできる プロダクトへ
顧客のレベルを引き上げるためのカ
スタマーサクセスへ
GHも成果をあげると報われる仕
組みに
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Market Product
ROI
Effect
PRODUCT/MARKET FIT
市場とプロダクトがガッチリ噛み合う状態をつくりたい
Product
UX
Business
Model
Sales
Strategy
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どうやったら我々は
世界を変えられるのか?
20
21
TRACTION & GAP
22
TRACTION
CEOが
兼任
PMとチームのあり方
が見え始める
様々な理由で、プロジェクトが上手く
いかず苦しむ暗黒期
PMを採用し、チーム
を構築 開発の品質
向上に着手
PM不在
開発品質が低くベース
クオリティに悩む
CEOが
兼任
PO
兼 PM
米国体
制構築
米国立ち上げ
&資金調達
営業&PR
採用&営業
&資金調達
営業&
資金調
達
PM
製品の大きなアップデートができず苦しむ
PM体制
CEOの
活動
Product
の目的
フェーズ4
PMFを再度目指す
フェーズ3
運用負荷を下げる
フェーズ2
事業拡大の痛みをしのぐ
フェーズ1
Proof of Concept(POC)を得る
シード
ラウンド
シリーズA
ラウンド
シリーズA’
ラウンド
23
ISSUE DRIVEN
イシューからはじめよ 安宅和人著
Start
イシュー度=課題の質
自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ
解の質
そのイシューに対してどこ
まで明確に答えを出せて
いるか?
バリュー度の
ある仕事
①「イシュー」の見極め
②「解」の徹底した
磨き込み
犬の道
一心不乱に大量の仕事をすることでバ
リューを上げようとしても無駄
http://www.amazon.co.jp/dp/4862760856
24
少なくても定量的に判断できる規模に達するまで
顧客要望の質を判断することはできない
25
事実として分業と人員増は乗数的に
コミュニケーションの難易度をあげる
26
プロダクトビジョンの達成まで
遠くてもジャンプしなきゃいけない時もある
27
NOと言えるPMに
28
顧客要望の量が必要
=最初はスケールしなくても
こなす
一定量が集まる時
組織はそれなりに
大きくコミュニケーションの難
易度が上がる
質の見極めをする時にジャ
ンプが必要
NOを言う
29
我々はどんな罠にハマったのか?
社外 社内
実行
意思決定
顧客要望の罠
(Market in/Product out)
プロダクトビジョンの崖
(Coverage/Simple)
コミュニケーションGAP
(全体最適/個別最適)
ステークホルダーの壁
(民主制/独裁制)
30
最初は顧客要望の量をこなす
(もちろんその中でのイシューの質に拘る)
そのためのMarket in & 民主制 & 個別最適 & Coverage
でスピードを重視
一定の質の評価ができる段階で
独裁制に一気に移行
大きなチームへ
再度Product out & 全体最適 & Simpleに
個別のイシューを捨てて
NOを言いまくり、
プロダクトの価値をソリッドにする
目線が揃ったら
再度、スケールのため
Market in & 民主制
小さなチームへ
31
振り子のようにその時、フェーズに応じて
Product Management手法を使い分ける
顧客要望の罠
プロダクトビジョンの崖
コミュニケーションGAP
ステークホルダーの壁
Market in ⇄ Product out
Coverage  ⇄ Simple
個別最適  ⇄ 全体最適
民主制  ⇄ 独裁制
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HOW TO JUMP OVER THE GAP?
33
TRACTION
CEOが
兼任
PMとチームのあり方
が見え始める
様々な理由で、プロジェクトが上手く
いかず苦しむ暗黒期
PMを採用し、チーム
を構築 開発の品質
向上に着手
PM不在
開発品質が低くベース
クオリティに悩む
CEOが
兼任
PO
兼 PM
米国体
制構築
米国立ち上げ
&資金調達
営業&PR
採用&営業
&資金調達
営業&
資金調
達
PM
製品の大きなアップデートができず苦しむ
PM体制
CEOの
活動
Product
の目的
フェーズ4
PMFを再度目指す
フェーズ3
運用負荷を下げる
フェーズ2
事業拡大の痛みをしのぐ
フェーズ1
Proof of Concept(POC)を得る
シード
ラウンド
シリーズA
ラウンド
シリーズA’
ラウンド
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ACTION PLAN
CEOからPMになって2ヶ月でやったこと
提供価値を決める
期待を集める
短期で成果を出す
中長期の変革を開始する
要はうるさいと黙らせた
他のことをやめさせた
ほれ見たことかと言いまくった
本当にやるべきことを始めた
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ROI DASHBOARD
顧客への提供価値をROIの改善とし、そこから逃げないと決めた
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改善活動をもっと当たり前に
職人技→オープンに
スキルを可視化→市場原理を効かせる
=みんなが改善したくなる
巨大なインセンティブを創り出す
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顧客
売上を上げたい
$150Bも使っている広
告の投資対効果を上
げたい
Kaizen
スキルの可視化
定量化をすすめて
市場原理を効かせる
グロースハッカー
改善するって楽しい
新しい職業
みんなが改善したくなる巨
大なインセンティブを創り
出す
↓
使いづらいサービスが
なくなる
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POINT
1. 真のProduct/Market Fitなんて存在しない
2. スタートアップ、新規事業におけるPMはCEOと似ている
3. イシューの質を上げるためには、振り幅が必要
4. 最適な手法はフェーズが決める
5. PMができることは、時間軸のコントロール
6. テーマごとにチームをつくり、チームがテーマを再定義する
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余談
クリエイティブ・デザインの力を経営に活かすには?http://logmi.jp/series/%E3%82%AF%E3%83%AA%
E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%B6%
E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%8A%9B%E3%82%92%E7%B5%8C%E5%96%B6%E3%81%
AB%E6%B4%BB%E3%81%8B%E3%81%99%E3%81%AB
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プロダクトの価値=製品
↓
プロダクトの価値=体験
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課題発見 課題解決
↓
クリエイティブ
↓
デザイン
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B
ビジネス
T
テクノロジー
C
クリエイティブ
今の時代のプロダクトマネジャー
に必要なケーパビリティー
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改善活動をもっと当たり前に
=みんなが改善したくなる
巨大なインセンティブを創り出す
仲間を絶賛募集中です
https://www.wantedly.com/projects/10214
44
THANK YOU
https://www.facebook.com/kenji.sudo
https://twitter.com/sudoken

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