栄養面から見た『筋トレに合うフルーツランキング』、1位は「バナナ」!その理由を管理栄養士がお答え

[ 2024年8月7日 09:00 ]

日本バナナ輸入組合がナイスな調査結果を公開しました! 『筋トレにあうフルーツランキング』を作成し、しかも1位はバナナだったというのです。

「バナナ」はやはり筋トレ民に愛されていた

筋トレ民はゴリラとバナナが大好きであることが多いですが、当組合が実施した調査によると、やはりバナナの人気は高かったようです。

週に1回以上運動をする方で、運動をしている時に補給する食品として「果物」を挙げた方(65名)のうち、8割の方が「バナナ」を食べていると回答。

その理由としては「すぐに食べられるから(57.7%)」「エネルギー補給のため(48.1%)」が上位となりました ※。

ちなみにランキングは、筋トレに必要な栄養素5項目【炭水化物、たんぱく質、カリウム、マグネシウム、ビタミンB群】100gあたりの栄養素含有量から算出したそう。

※調査名:「第20回バナナ・果物消費動向調査」
対象 :16~70歳以上の1,442名(インターネット調査)
期間 :2024年6月25日(火)~2024年6月26日(水)
詳細 :https://www.banana.co.jp/database/trend-survey/docs/trend20.pdf

次:管理栄養士が解説! 筋トレをしている人にうれしい、バナナに含まれる栄養素とは

筋トレをしている人にうれしい、バナナに含まれる栄養素とは

バナナというと炭水化物のイメージが強いかもしれませんが、たんぱく質やミネラル、ビタミンなど、筋トレをする人にうってつけの栄養素が多く含まれています。

バナナに含まれる糖質は、筋トレ前後のエネルギーになる

糖質は運動時のエネルギー源になる栄養素です。

筋トレ前にバナナを食べることで、筋トレで使用するエネルギー源をすみやかに補給できます。逆に筋トレ後に食べることで、筋トレで使った分のエネルギーを素早く補給することができ、疲労回復につながります。

バナナは即効性のある単糖類と持続性のある多糖類の両方を併せ持つ、運動時の糖質補給にぴったりなフルーツなのです。

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筋肉の材料となるたんぱく質も。とくにバナナのBCAA含有量に注目!

バナナには、筋肉の材料となるたんぱく質も含まれており、筋肉で代謝される「BCAA=分岐鎖アミノ酸」の含有量が豊富です。

アミノ酸の大部分が肝臓で代謝されるのに対し、BCAAは主に筋肉で代謝され、運動時のエネルギーとしても使われます。

必須アミノ酸、非必須アミノ酸の図

バナナのBCAA含有量は12品目のフルーツの中でもトップクラス。とくに筋トレをしている人にバナナがおすすめな理由は、BCAAのうち、もっとも重要とされるロイシンの含有量が多いことです。

BCAAは「ロイシン」「イソロイシン」「バリン」

ロイシンは筋肉の合成の刺激になると同時に、筋肉の分解も抑制すると言われ、身体作りにおいて重要なアミノ酸として注目されています。

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発汗により失われやすいミネラルも手軽に摂取できる

バナナにはカリウムやマグネシウムなどのミネラルも多く含まれています。

カリウムは筋肉の収縮・弛緩の働きを正常に保つために働き、マグネシウムはカルシウムと拮抗して筋肉の収縮をスムーズにしてくれます。

カリウムとマグネシウムは健康な方であれば不足することはありませんが、どちらも汗とともに失われやすく、とくにカリウムは運動時など大量に発汗がある時は、意識的に摂取したいミネラルです。

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エネルギー代謝を支えるビタミンB群も。糖質やたんぱく質との同時摂取が叶う

バナナには糖質やたんぱく質が含まれていますが、これらの栄養素が体内で使われるためには、ビタミンB群が欠かせません。

バナナには、糖質がエネルギーに変わるのをサポートするビタミンB1や糖質、脂質、たんぱく質の代謝をサポートするビタミンB2、たんぱく質の代謝をサポートするビタミンB6が含まれています。

たんぱく質の摂取量が多い方にとって、バナナはビタミンB6の貴重な供給源になります。

プロフィール

植草真奈美

管理栄養士・フードコーディネーター・中学校教諭一種免許状(保健体育)・高等学校教諭一種免許状(保健体育)・ポーツリーダー・栄養教諭「その想いを、おいしいに」をコンセプトに、管理栄養士としての視点を生かしたレシピ開発や商品開発を手がけるほか、パリオリンピック出場選手をはじめ、トップアスリートの栄養サポートも行う。
<主な著書>『オートミール健康レシピ』(扶桑社)、『はじめてでもかんたんにフリージング 安心な離乳食』(春陽堂書店)

<Edit:編集部>

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