北川賢一の乱反射
目次
-
オラクルがAWSにOCIを提供、エリソン氏がアムダールから学んだクローン作戦か
米オラクルが2024年9月に開催した年次イベント「CloudWorld」で会場が沸いたのは、ラリー・エリソン会長兼CTO（最高技術責任者）と米アマゾン・ウェブ・サービス（AWS）のマット・ガーマンCEO（最高経営責任者）が並んで登場し、クラウド提携を語ったときだった。
-
VMware問題がついに法廷へ、サポート停止を巡り米AT＆Tが米ブロードコムを提訴
通信サービス大手の米AT＆Tは2024年8月29日、米ブロードコムと米ヴイエムウェアをニューヨーク州裁判所に提訴した。AT＆Tは購入済みのVMware製品に対するサポートサービスを、当初契約の通り続けることを求めている。
-
8カ月で13万2900人をレイオフした世界IT業界、浮かせたカネをAIに突っ込む
レイオフの状況を追跡している米レイオフ・ファイ（Layoffs.fyi）によると、世界のIT系企業410社は2024年の1月から8月までに合計13万2900人をレイオフした。IT系企業によるレイオフは2023年が26万4000人、2022年が16万5000人だった。
-
7カ月で31件の企業買収、再膨張するアクセンチュア
アクセンチュアは2024年1～7月の7カ月間で31件の企業買収を実施した。従業員75万人を擁し、2024年度の年商で660億ドル（約9兆6800億円）を見込むアクセンチュアにとって2024年は過去最大の買収をこなす年になりそうだ。
-
企業向けIT大手18社の2024年4～6月期決算、AIの効果で売上高は9.5％増に
企業向けIT世界大手18社の2024年第2四半期（4～6月に終了した四半期）決算が出そろった。データセンター、ソフトウエア、サービス、クラウド4分野の売上高合計は1970億1400万ドル（約29兆4500億円）、前年同期比9.5％増で、直前四半期の伸び率7.0％増を2.5ポイント上回った。
-
米仏の老舗ITサービス大手が苦戦、原因はパブリッククラウド
経営難に陥っていた老舗の大手ITサービス2社、仏アトスと米DXCテクノロジーの前途に一筋の光が見えてきた。2023年度の売上高は日本円換算でアトスが1兆8285億円、DXCは2兆1457億円もあるが、売上高は減り続け、純利益は赤字基調だった。
-
還暦を迎えたJBCCが変身、超高速開発とサブスクリプション事業にシフト
60年前の1964年4月7日、米IBMのSystem/360シリーズが発表された。その6日前の4月1日、日本ビジネスコンピューター（JBCC）が創業した。メインフレームと同様に事業年齢は還暦だが、13年間JBCC社長を務める東上征司氏によれば、IT業界にあってトップクラスの記録を3点保持する。
-
SIで今後利用すべき技術の1位は「生成AIを使った開発」、JISAの情報技術マップ
システムインテグレーション（SI）で今後利用すべき要素技術の上位3件を人工知能（AI）関連が占めた。第1位と2位は初登場の「生成AIを使った開発」と「生成AI利用技術」。
-
英国の冤罪事件は公聴会が大詰めに、システムを開発した富士通の責任は
「2025年初頭に3年に及んだ公聴会が終わる。その直後、英国会議員団や2019年の判決で無罪を勝ち取ったサブポストマスターらは、英ポストオフィスだけではなく、富士通にも何らかの法的責任を取らせる行動に出るだろう。そうなれば、渦中のHorizonを開発した富士通の現地子会社はもちろん、本社経営者の召…
-
国内ITサービス売上高は2023年度に2桁成長、世界市場の伸び率を上回る
2023年度（2023年4月～2024年3月に終了した会計年度）の国内ITサービス売上高ランキングをまとめた。上位15社のITサービス売上高合計は13兆1111億円、前の年度に対する成長率は13.2％増だった。
-
企業向けIT大手18社の2024年1～3月決算、売上高は2四半期連続7％台の成長
企業向けIT世界大手18社の2024年第1四半期（1～3月に終了した四半期）決算が出そろった。
-
巨大クラウド5社がITインフラ調達を独占？ サーバーを買えない時代が来る
約80年前、米IBMの事実上の創業者、トーマス・J・ワトソン氏がある会合で「コンピューターは全世界でせいぜい5台ぐらいしか売れない」と述べた。
-
不要な製品の購入を強いられる、ブロードコムのVMware買収で悪影響
IT業界で古くから使われてきた言葉にFUD（Fear Uncertainty Doubt）がある。顧客にあえて恐怖、不確実性、疑念を持たせるやり方をそう呼ぶ。米ブロードコムが米ヴイエムウェアの買収に伴ってまき散らしたFUDは、この規模のテクノロジー企業買収で前例がないほど大きい。
-
富士通が4月1日付で組織変更、提案型のUvance部門を増強
2024年3月19日、富士通が「コンサルティング領域をけん引できる人材1000名程度のキャリア採用を計画」と発表した後、同社の株価は2日間で2.1％上昇した。
-
インテルに戻ったゲルシンガー氏による製造受託が開始、社内競争は激化へ
米EMCのCOO（最高執行責任者）と米ヴイエムウェアのCEO（最高経営責任者）を務めた時期を「11年間の休暇」と語ったパット・ゲルシンガー氏が古巣の米インテルにCEOとして戻ったのは2021年2月15日のことだった。同氏は直ちに、チップの製造受託に乗り出す「IDM 2.0」と呼ぶ新戦略を打ち出した…
-
企業向けIT大手20社の売上高ランキング、2023年の1位はマイクロソフト
企業（エンタープライズ）向けIT大手20社の2023年（1～12月）の売上高ランキングをまとめた。20社合計の企業向けIT売上高は7691億1100万ドル（約115兆3670億円）、営業利益は1541億3500万ドル（約23兆1200億円）。20社平均の営業利益率は20.0％だった。
-
市場回復の期待を担うAIパソコン、「2027年に全出荷の6割」予想も
ITリサーチ各社が「AIパソコンが数年後に市場の過半を占める」という予測を発表した。AIパソコンとは、例えば米インテルが2023年12月に発表した、ニューラル・プロセッシング・ユニット（NPU）内蔵のCore Ultraプロセッサーを搭載したパソコンのことだ。
-
世界IT大手18社の2023年4Q決算、売上高は7.8％増の1桁成長に
企業向けIT世界大手18社の2023年第4四半期（10～12月に終了した四半期、4Q）決算が出そろった。売上高は前年同期比7.8％増と1桁成長にとどまった。
-
VMwareパートナー企業が困惑、ブロードコムが契約更改を通告
VMwareブランドの製品を取り扱うリセラーやサービスプロバイダーの間でFUD（不安・疑念・不信）が広がっている。2023年11月に米ヴイエムウェアの買収を完了した米ブロードコムの強引なパートナー契約見直しが発端である。
-
富士通がハード事業を切り離し、狙いは純粋なサービス企業への変身
新年早々、富士通の元役員から「富士通社内は今、2つの話で持ち切りだ」と連絡があった。共に富士通の事業再編に関わる話である。
