横浜市鶴見区生麦の生見尾(うみお)踏切で9月29日、20代の男性が電車にはねられて亡くなった。全長約45メートルの踏切は中間地点に待避場所を設けているが、男性は線路内でスマートフォンを手に立ち止まっており、神奈川県警は待避場所を誤ったとみている。この踏切では2013年、渡り切れなかった高齢男性が亡くなり、今年4月には今回の事故と同じ場所で死亡事故が起きている。市関係者は構造的な危険性を指摘するが、地元との合意形成が進まず、抜本的な安全対策には踏み切れていない。 「開かずの踏切」として知られる生見尾踏切はJRの3路線をまたぐ形で、貨物線のガードをくぐる南側からだと東海道線の線路部分(約10・5メートル)を越えて待避場所を通り、京浜東北線と横須賀線の線路部分(約22メートル)を越える構造。遮断機は東海道線の前後と京浜東北・横須賀線の前後の計4台が設置されている。 県警によると、今回の事故で亡く