美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




というわけでいつの間にかに後期もあと一週、かけこみで行ってき ました... 菱川師宣の『江戸風俗絵巻』、ちいさな人物の着物がきれいに着彩 されています。見飽きません。 窪俊漫の『藤娘と念仏鬼図』、山東京伝の賛がふるっています。悟 れば鬼も鉦をたたいて仏に成り、迷えば人も金を使って痴になって しまう。鬼に鬼なく、人に人なし...嗚呼...てな感じ、かな? 鳥文斎栄之の『桜下花魁図』、シャープに . . . 本文を読む

コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )




『決定的瞬間』で有名なアンリ・カルティエ=ブレッソンの展覧会 です。写真に興味を持って古い写真家の作品に親しむようになると、 必ずといっていいほどひっかかってくるのがカルティエ=ブレッソ ン、私も何冊か写真集を持っているのですが、今回、初めてその作 品を網羅的に観ることが出来ました... 俄然好きになってしまった... カルティエ=ブレッソンはロバート・キャパらと写真家集団マグナ ムを設立しま . . . 本文を読む

コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )




大辻清司は名前しか知りませんでした... 『点・線・面』は裁縫の糸や布、『氷紋』は文字通り氷の紋様を捉 えた写真です。ひとめでは何か分からない、だけど新鮮に見えるイ メージです。印象的なフレーズといった感じ。作った作品と言える でしょう。『無言歌』は黒いマントを被った人物をモチーフにした 写真です。こちらもコンセプトのある作った写真。やなぎみわさん の『砂女』を思い出しました。 一方私はそうし . . . 本文を読む

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




中川一政が好きです。知り合いに中川一政の知己がいて、こんな話 を聞いたことがあります... ある絵描きさんの葬式で、中川さんはお手洗いに行きました。社会 の窓を開けたまま帰ってきた中川に、そっと耳うちしたのが普段か ら仲のよくない美術評論家。ジッパーをあげながら中川がひとこと。 『初めて評論家が役に立った』 さて... 中川さんは若いころに岸田劉生が主催する草土社に入っていました。 そんな二 . . . 本文を読む

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




水の情景は二回目。前回は風の強い日で館内がざわついていました が、今回はとても静かでした。あらためて観ると広い空間に作品が ゆったりと展示されています。一点一点の作品を観るというよりは、 その空間を眺めるという感じで観てきました。 丸山直文のある風景に高松次郎の水色、ここら辺は瑞々しくて気持 ちよい。来た道を振り返れば、遠く突きあたった壁にかかる、徳岡 神泉の『鯉』。ゆっくりと歩み寄る。その大き . . . 本文を読む

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




『4つの視点』 (ギャラリー・アート・ポイント) 終了 阪本トクロウさんの作品を観に行ってみました。『ドリフター』は 原っぱの向こうに埠頭が見えます。空と草原の間には、わずかに見 える、海...らしいなぁ... 谷中を散策したら、アトリエがありました。ちょっと覗いてみたら、 アラン・ウエストさんという日本画の絵描きさんのアトリエでした。 掛軸や屏風がところ狭しと並んでいます。もう25年も日本に . . . 本文を読む

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




谷中の路地は... 地図を持たずに歩く... 夏の日差しに人影も少ない... 恋しい日影... 村田朋泰さんの上映会でお邪魔した市田邸... 蔵から見える、ちょっとした緑... . . . 本文を読む

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




村田朋泰さんは前から気になっていたアニメーション作家です。谷 中を散策してたら古民家での作品上映会のチラシをもらい、ふらり と行ってきました。 会場の市田邸は明治に建てられた民家です。主人が布問屋をしてい たそうで、蔵なんかもあります。縁側からは濃い緑を眺めることが できました。 村田さんの作品が床の間にかかったスクリーンに映写されます。 作品は大きくわけて三種類あります。 ひとつ目は都会 . . . 本文を読む

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




コルビュジエが絵を描いてたことは知りませんでした。しかもその 作品はピカソやフェルナン・レジェにそっくりです。同時代に与え たピカソの影響って計り知れないなぁ...としみじみ。 そんな絵画の中で、唯一よいと思ったのが『暖炉』という作品です。 その後の建築物の原風景といった感じでした。 ですが、やっぱり建築家が描くのであれば、やっぱり手描きのイメ ージスケッチですよね...今回は絵画に比べてあま . . . 本文を読む

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )




山種美術館の名品選も後期に入りました... いきなり福田平八郎の『筍』がお出迎え。いいな。モダンだな...京 都で観た福田平八郎展では下絵が展示されていました。福田展は楽 しめたのですが、少し押しが足りないように思っています。『牡丹』 とセットでこの『筍』も貸しておけばよかったのになぁ... 今回の目玉はやっぱり御舟でしょうか。『炎舞』を観るのは二度目、 今回は黒い背景の上に鎮座させ、スポット . . . 本文を読む

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




「昔々あるところに、魚駐車というプロジェクトがありました」と、 名付けられた展覧会です。何かあとにひきます...廃材を使ったオブ ジェは生き物のようです。メタリックなんだけどね...透明な点滴ス タンドからパイプが伸びてテーブルへ...ピンクの異様な物体はシリ コン樹脂でしょうか。ひとつひとつのパーツはグロっぽいところも ありますが、全体としてみるとどこかユーモラス... う~ん、もう書けなくな . . . 本文を読む

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




中平卓馬さんはカメラになった男、やせぎすで小柄だけど、眼はぎ らぎらしている。遠くビデオのフレームに収まるたたずまい。ちょ っと柳腰、それが様になっている。 横浜を本拠地にする中平さんが、沖縄へ旅立った... 昼間、街中を写しながら『横浜と同じだ...』なんて言っている... 沖縄のライブハウスで沖縄のリズムに踊りだす中平さん。バックで 太鼓を叩いているのは何とアラーキー。中平さんのことを指 . . . 本文を読む

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




柴田さんはダムの写真。福島のダムの全景は、流れ行く白い水のラ インといい、貯水部にうっすらとかかる靄の具合といい、寸分の隙 もありません。横浜美術館の『水の情景展』では放水するダムの作 品が印象的。今回、芸大のアートプラザで売っていた鎌倉画廊出版 のオリジナルプリント付きの写真集も買ってしまいました。経歴を 見ると木村伊兵衛賞を獲ってる本格派。どうりで迫力があるわけだ... ・写真家による自作解題 . . . 本文を読む

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




雨の中、山種美術館に行った...やっぱり日本画はいいな... 九段で遅い昼ごはんを食べた... 表に出ると、ほほをさわる風が心地よい... (上野に行く予定が千鳥ヶ淵の散策に変更...) 緑が濃く見える... 石畳を照らす、夏ノ日差し... ちょっと横になる... ツツジかな...(季節外れ...?) 黒い哲学者... . . . 本文を読む

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




場所は銀座のクラブ。奇形の家族の歴史が語られる朗読劇。語り部 はク・ナウカの阿部一徳... 陰惨な話ですが、登場人物の声色を使い分ける阿部さんの声を聴い ていると不思議と嫌じゃない。ビジュアルを使って表現しようとす るとこうはいかないのではないかな。 異形の愛。愛にもいろんな形がある。異形の愛。その形が似ていれ ば固く結ばれそうな気がする。異形の愛。一方通行の愛もある。異 形の愛。だけどそれが . . . 本文を読む

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ