『おむすび』「ギャルって何なん?」2024-10-13

2024年10月13日 當山日出夫

『おむすび』「ギャルって何なん?」

世評としてはいろいろあるようだが、私としては、このドラマは好みである。ただ、ギャルというのが、今ひとつ、というか、ぜんぜん分からないので、ちょっと理解に苦しむところもあるのは事実である。だが、このあたりのことも、これからの展開で解消されていくのだろうと思う。

何よりいいのが、その当時の(ほとんど現代であるが)普通の地方都市の高校生の生活感覚を描いていることである。結は、特に変わったところのある女子高校生ではない。家は農家である。ただ、姉が昔ギャルをやっていたこと、それから、幼いときの思いでが必ずしも良いものではないこと、など少し気になるところはある。

家族の関係、学校の友達との関係、書道部、野球など、普通の高校生としての生活をゆっくりと描いている。徐々にであるが、すこしずつ話しが進んでいく。

田舎の農村風景のなかを自転車で走る結の姿は、なるほど朝ドラのシーンだなと感じるところがある。

それから、ギャルといっても、いわゆる不良ではない。家庭環境には恵まれていないかもしれないが、しかし、それなりの生きる目標を持ってギャルをやっている。この時代に福岡の街でギャルをやっているというのは、時代錯誤的なところもあるのかとも思うが、これも、そのようなところにしか居場所を見つけられない少女たちと思って見ればいいのだろうと思う。

補導されて交番にいたところに、結が駆けつける。そのときの表情がとてもいい。

ところで、結のお母さんは、ギャル文字が読めたから天神の交番までやってきてくれたということなのだが、ドラマのなかで、結の携帯電話の画面を見るシーンはなかった。

このドラマは、栄養士になるストーリーということなのだろうが、食事の場面がいい。結の家の食卓もそうだが、ギャルが母親にかまってもらえなくて一人でインスタント食品で食事をしているシーンも、よく作ってあると感じる。

書道部と、野球と、ギャルと、これからどう展開していくことになるだろうか。

2024年10月12日記

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの名称の平仮名4文字を記入してください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yamamomo.asablo.jp/blog/2024/10/13/9723755/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。