「ソフトウェア特許」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ソフトウェア特許とは

2024-09-24

ソフトウェア特許って頭おかしいのか?

何で2024年ゲームにおける空飛ぶマウント特許が取れるの???

例えばWoWにFlying Mount実装されたの2007年だよ?

新規性のかけらもないだろ

2024-09-23

ソフトウェア特許の不満なところ

ソフトウェア特許の一番の問題点は、「その課題を解消しようとした時に多くの人が思いつくだろう手法まで特許が取れてしまう」ところ。

まり良くない例だけど、例えば「レベルアップするとHPMPが全快する」みたいな特許も、最初実装したゲーム会社は取れてしま余地がある。そういうのが積み重なると、「レベルアップするとランダム確率で全快する」みたいな誰も得をしない仕様を入れざるを得なくなり、ゲームの幅がどんどん狭くなっていく。

誰も思いつかないような画期的アイデアとか、開発するのに膨大な時間を掛けたみたいなアイデア仕様なら、特許として取得できるのになんの不満もないんだけどね。

この二つを区別して出願の条件にするいい方法ってないのかなあ。

2024-09-22

任天堂批判勢が良く分からない

俺は任天堂別に好きでも嫌いでもないし、なんなら低スペハードやめろと思ってるけど、任天堂批判勢の気持ちが分からない。

任天堂ムーブはクソだけど、パルワのやり方もクソだったわけじゃん?

クソにクソを投げ返しただけなのに、先にクソを投げた方が被害者ヅラするのはおかしい。

まあ弱者強者に唾吐いたら強者大岩投げ返してきたぐらいの差はあるかもしれんが、でも先に唾吐いた方が悪いじゃん。

そもそも大手なんて、大岩投げようと思えば全方位に投げられるわけでしょ。でも投げない。ソフトウェア特許なんて誰も回避してないけど、ある程度のリスペクトを持ってやってれば投げられないわけよ。

https://anond.hatelabo.jp/20240920173224

この手の話をするとどうしても「法的にOKであれば問題ない」とか「法廷での結論正義」と言ったような単純思考の輩が出てくるのだが、そういった方々には「法律は最低限度の道徳」という言葉を贈りたい。

ホントこれ。法律さえ守ってれば何しても良いわけじゃない。

パルワの「法務レビュー通したか問題ない(倫理観とかは関係ない)」っていうクソが先にあって、任天堂の「正当な権利を振りかざしてるだけ(倫理観とかは関係ない)」というクソが出てきただけ。

まあ結局、他者依存するコンテンツリスペクトを持ってやろうねというシンプルな話。特許訴訟なんて、よほどのことがない限り今後も起きないでしょ。

anond:20240921195921

ほんこれ。

この1件だけで考えてる人たちが多いけど、まともにソフトウェア特許回避しようとしたらゲームはもちろんはてな存在すら怪しくなるレベル

2024-09-21

そもそも特許が何か知らん奴多過ぎやろ

会社普通に商売するとき技術を公開したりはしないんや

非公開にして「企業秘密」にしとけば独占できる

その優位性をもって儲けようっちゅうわけや

有名どころやとコカコーラ製造レシピケンタッキーの粉レシピなんかは企業秘密やな

ところが企業秘密にしてまうと社会全体で見たときには不利益になっとるんよ

技術の上に技術が重ねられて人類は発展してきとるから秘密にされるとそれができん

コカコーラを更に美味くしたネオコカコーラネオケンタッキーなんかが生まれてこん

それは困るから特許っちゅうもんができたんや

おまえんとこのあれ、企業秘密にはせんと特許申請してくれたら、その技術の「発明した権利」を与えたるし

誰かがパクったときはその権利行使できるようにしたる、だから公開してな、っちゅうわけや

まり特許」は「公開」っていうものに対する報酬になっとるわけやな

ようできとる

ところがや、今では企業秘密にしておくことが難しい分野でもバンバン特許をとりよる

一番の例が話題の「ソフトウェア特許」や

ソフトウェアは突き詰めればただの手順やから基本的秘密にできん

例の特許にしても

ボールを投げたらモンスター捕獲できる」

とかゲーム遊んだらアホでも分かる技術

こんなもん最初から秘密にできんのにわざわざ独占できるような権利を与えてくれるんやからええ商売

おまけにこの技術を思い付くまでにはいろんなゲームの土台があるはずや

モンスターを仲間にできるアイデアドラクエとかメガテンの方が先ちゃうか?

そういう因果関係無視して特許取れてしまうのはホンマよくない

そんで、特許だけ取ってそのまま放置しといて業界全体を萎縮させるようなことまでしよる

いわゆるパテントトロールっちゅうやつや

まぁそこまでいかんでも、「モンスター捕獲ゲームコンソーシアム」みたいなんを作って

そんでライセンス料払ったらゲーム作ってええよ、みたいなことやっとらんやろ

そんなめんどくさいこ普通はせんよ(マイクラはやっとるけどな)

そのせいでゲーム業界ゲーム開発するときにクソ面倒くさいパテント調査せなあかん

スタートアップなんかは調査費用時間もないからビクビクしながら商売するしかないんや

これがソフトウェア特許ゴミって言われる所以

ソフトウェア特許開発者企業権利を守るとかいうんやけど

誰かソフトウェアで他社とライセンス契約したことあるやつおるか?聞いたこと無いわ

ほんまゴミオブゴミシステム

まぁでもソフトウェア特許絶対になくならん

こいつは「標準化」っていう別のクソシステムと紐付いてるんや

特許標準化悪魔融合することで全世界から税金を搾り取る巨大利権があるんや

企業研究所大学教授もみーーーーんなこれが目当てで特許論文書いとる

うちらは知らず知らずのうちにこいつらに税金徴収されとるし

その源泉になっとるのが「ソフトウェア特許」や

からゴミやけど絶対になくならんのや

残念やな

ソフトウェア特許を振り回した先にあるのはおま国だよ

https://anond.hatelabo.jp/20240920173224

ブコメを見てると「何の問題があるのか分からん」みたいなコメントに星がついてて、想像力の欠如を感じる。

すべての特許回避して、ゲームを作るのは不可能

まず日本国内だけのゲーム関連の特許だけでも数万件あって、それをすべて避けつつゲームリリースするほとんど不可能だ。大きい企業なら事前に調査してなるべく他社の特許を踏まないようにしてるだろうが、それでも調査漏れは発生するものだ。

そもそもゲームってアイデア一発で何かを作るっていう商売じゃない、現代ゲームは数千のアイデアを1つのゲームとして固めて作るものだ。その数千のアイデア1つ1つが既存特許抵触してないか調べるには途方もない時間がかかる。

さらに輪をかけて無理なのが、海外特許調査だ。20か国でリリースしようするとして、それぞれの国に法律があって、さらにそれぞれの国に特許がある。20国分特許をすべて調べて回避しようとしてたらゲームが完成することなんてない。なんで特許回避が非現実的なのにたくさんのゲーム多国籍に発売されているかというと、多少の特許訴訟リスクには目をつむってえいや!でリリースしてるんだよ。

そういう、ある種の雑さを許容してるから成り立ってるものに対して、悪法も法だ!って言ってソフトウェア特許を振り回せば、日本悪法がまかり通ってる国で訴訟リスクの高い国である喧伝することになる。

訴訟するなら、お前の国では売らねーよ

「パルワールド」が嫌いな人たちは溜飲が下がって無邪気に喜んでるけど、その訴訟で腰が引けるのは遵法意識が高いゲームスタジオでしょ。日本企業特許訴訟を繰り返えせば、遵法意識が高いスタジオ日本を避けるようになるよ。

日本市場ハイリスクローリターンな市場になっていけば、それじゃあ「お前の国では売らねーよ」って判断をするのは「営利企業として当然」なわけじゃん。自分のやりたかったゲーム日本向けに発売されないことになってから不満を言っても遅いよ。

anond:20240921171857

> 白猫はなんかの特許取って

ちゃんと調べてないけどこれはまあありそう。周辺特許を押さえるのは基本だし。ただ、逆によくある企業知財活動から、これだけで逆鱗に触れるとは考えにくい。

> 「自分達が考えたシステムから使うな!」みたいな事言ったか

こっちが全然ソース出てこないんだよなー、だいたいソフトウェア特許なんて、わざわざ喧伝するケース少なくない?

anond:20240921024734

ソフトウェア特許保護期間は1年ぐらいで良い

20年とか明らかに文化の発展を阻害してるだけ

anond:20240920173224

ソフトウェア特許でも、LZW特許(GIF特許)レべルなら、まあ、分かる。

ゲームだと、障害物の裏に隠れて見えないキャラクターをシルエット表示する(特許第3637031号 任天堂株式会社)とかだもんな。

ボタン長押しでチャージ攻撃みたいなのも持ってたし(コロプラとの裁判中に、タッチパネル限定された)。

anond:20240920173224

ソフトウェア特許はそんなのただの仕様だろとか、設計だろ、というレベルのものが大量に登録まで行ってるのが問題保護期間の長さも現代技術発展のサイクルにあってない。

元増田も書いてるけど、資本力歴史のある大手が有利で、中小大手のご機嫌伺わないといけないから、新興企業の育成面でもマイナスしかない。

そろそろどうにかして欲しいが、どうにもならんかね。

anond:20240920173224

これ。

特許を守れというのはそうなんだけど、そもそもその特許内容が本当に新規性進歩性があるのか怪しいものが多い印象。

増田民は他サイトどうせ読まないだろうけど https://www.j-platpat.inpit.go.jp/ で任天堂とかメーカー名前検索するとなかなか面白い

出願レベルだけど、2つのアイテムを合成したとき名前自動生成するとか、ファストトラベル中に移動前後マップを表示させるとか、某いかシューティングのリスポーン時の挙動もある。こういう細かな挙動も含めて、任天堂だけでも3000以上ヒットするのを、インディーが金かけて調査して全部回避するというのは確かに現実的ではないんじゃないかな。

このあたり面白い

https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20210422156/

https://jpaa-patent.info/patent/viewPdf/4278

大手は守るために全部特許を出願できるし法務チェックもできるけど、インディーは小さいので一発当たった後に訴訟となったら恐ろしいだろうね。(P社はしらん)

もちろん丸パクリは許せないものだし、世界観機能最初に作り上げたメーカー保護されてほしいという願いはあるのだけど、守る方法特許しかないと、細かい機能で高額な特許申請を大量出したり、クロスライセンスだせる大手しか勝ち目がなくなってしまうので、なにか別な方法が欲しいところ。

悪法も法で確かにそうなんだけど、そんな内容で特許なのみたいなもの胸三寸になってしまソフトウェア特許の現状は健全じゃないなぁと思います。これは任天堂に限らない。

P社が荒らしたようにみえから燃えるけど、K社の訴訟とか、最近はやりのAIとか結構立場によってコメントが変わっている印象。システム作風著作権で守るのは強力すぎるけど、いずれにせよ最終的にはなんらかの進歩を阻害しない方法で、各々の作品保護されるといいですね。

anond:20240920173224

ハードウェアでも一緒だよ。ソフトウェア特許けがゴミだと思ってるのは意識高いエンジニアの思い上がり。カメラなんか「丸みのあるガラスを組み合わせる事でイイ感じの写真を撮れる装置レベルの雑さでただの新製品登録してるぞ。

2024-09-20

anond:20240920174456

フェアユースの考え方がある国からすると任天堂がパルワールドにキレる理由自体理解不能だろうし、単にソフトウェア特許振りかざしただけに見えるだろうから仕方がないね

パルワールド訴訟は『ソフトウェア特許がクソ』という前提知識必要

任天堂がパルワールド訴訟したことについて批判を集めている理由の一つに、ソフトウェアアプリケーション特許はその他の分野に比べて曖昧で広範な条件で認められやすく、多くのソフトウェア開発者から批判を受けているという前提がある。

ソフトウェア特許アイデアだけでも認められやすしょうもない物が多い

実際、弁理士事務所Webページでは以下のように説明されている。

(前略)

というのが議論の出発点だったのですが、今では、ソフトウェアによって何かが便利になるようなものであれば、すべてが特許対象になります

さらにこの「便利になる」というものが、ある程度技術的要素が強いものでなくてはならなかったのですが、ソフトウェア技術としてはありきたりであっても、それを新たな分野に転用するもの特許として認められるようになりました。

ソフトウェア特許の考え方 | 梅澤国際特許事務所/新宿アイランドタワー2F

そして今回任天堂がパルワールド訴訟侵害を主張すると予想されている特許は以下のような特許である

結局言っていることは、ボール捕獲アイテム)をモンスターフィールドキャラクタ)に投げて、捕獲成功判定を行い、捕獲成功ならばモンスターを所有状態にできる、その際、捕獲成功やすさを何らかの指標数字ではなく色やデザインでも良いと明細書に書いてあります)で示すというだけのことです。

任天堂が対パルワールド訴訟で使用した特許はたぶんこれ(栗原潔) - エキスパート - Yahoo!ニュース

請求項を読んでみると、『ポケモン的なカプセルモンスター捕獲するアクションゲームをつくるなら普通はそういう方法実装するよね』といった記述しか書かれておらず、これが技術思想創作のうち高度のものであるところの発明といえるのか非常に疑問である。また便宜的にポケモン的な、と書いたがポケモン自体ウルトラマンセブンカプセル怪獣から着想を得たものであるし、そもそもポケモン自体が発売から20年以上経っているのだからそれを別の形で任天堂に独占させておくことにどれほどの意味があるのかは疑問だ。

その他にも任天堂過去コロプラ訴訟した際に侵害を主張した特許には『長押しでチャージ攻撃』や『フレンドの最終ログイン時刻が表示される』といった広範かつ、言い方は悪いが発明と言うには少々しょうもないものがあった。

ではソフトウェア以外はどうなのかと言うと、製薬などの分野では発明についての実験データが求められたり、HWでも発明を実現するための具体的な部品構成説明を求められる。それらに比べるとやはりソフトウェア特許アイデア単品で認められやすく、具体的な説明が求められない分範囲が広くなりやすいため先行者利益を過剰に保護しすぎているという批判がある。またそれらを利用したパテントトロール的な行いも横行しており問題になっている。

任天堂批判に値するのか

この手の話をするとどうしても「法的にOKであれば問題ない」とか「法廷での結論正義」と言ったような単純思考の輩が出てくるのだが、そういった方々には「法律は最低限度の道徳」という言葉を贈りたい。人や法人法律以外にも守らなければいけないコンプライアンスというものがあるし、そもそも現行の法律は万全ではなく技術価値観の変化によっても変わっていくのだ。

これまで説明した通り、ソフトウェア特許必要以上に先行者利益保護しすぎている側面があるし、今回の件は任天堂が強権を振りかざした形に見えなくもない。ただ今回の件に関してはそもそも相手方道徳違反上等といった雰囲気があり、法的な対処に出るのも仕方がないという意見理解できる。

ただやはりソフトウェア特許自体の建付けの悪さという部分を考えた時に一定批判が出るのは仕方がないような気もするし、任天堂もそれを覚悟したうえでポケモンというIPを守るために訴訟をしたのだと思うので批判をしたい人はすればよいし、その批判にも一定の理はあるように感じる。よって各々が信じる正義に従って批判したい方を批判すれば良い事案なのではないだろうか。

anond:20240920090410

ソフトウェア特許って、しょうもないんだな、って感想

正直、書かれてる特許発明っていうよりデザインとか工夫の範囲に思える。

そんなのを特許で抑えられたら後進はゲーム開発できなくなっちゃうよ。

なんか特許侵害訴訟話題なんで弁理士が通るよ(追記あり

9/22 更新しました

注1(大事):以下の文章一般的な実務慣行規則適当に述べたもので、法的なアドバイスではない

注2:深夜テンションで書いたので文章がわかりにくい、ゆるして

お前だれ

ぺーぺーの弁理士。一応、知的財産専門家ということになってる(弁理士法1条)。普段特許を取れるように文章を書いたり特許庁の人を説得したりしてる。

言いたいこと

お気持ちメインで特許侵害訴訟なんてしない

今回の件で「はじめは泳がせていたけど調子に乗ってきたからブチぎれて訴訟を提起した」みたいな話が聞こえてきたけど、そんな感情で急に動くわけではないと思う(発言主もそのつもりはないかもだけどそういう風に解釈した人がいた)。

特許訴訟に至るプロセス

・自社特許権を侵害しているかを(リバエンとかして)調査して

・(公にしない状態で)警告状を送ったんだけども、

相手実施を中止したり設計を変更したりしなかったんで

という段階を踏むのが(たぶん)よくある流れだけど、この「調査」というのが手間と時間と金がかかる。

特に弁理士事務所の鑑定とか使うと結構金額になってくる(中小企業だと気になるくらいの金額)。

あと、訴訟は失敗するとしっぺ返しを食らうし、相手が小さいと勝っても「弱い者いじめ」みたいになってしまうしお金も取れない。

なので、「特許侵害確信できて」、「ある程度大きくなった状態で」、「こちらの警告に従わなかった」という条件がそろったのが今なんじゃないかな~と勝手に思ってる。

なんもわかってない状態判例がどうとか言っている人は信用してはいけない

現時点でたぶんなんもわかってないので、今は勝てそうか勝てなさそうかを予想することは無駄だと思う。オープンにされない交渉和解検討もあるだろうし。

あと、どの特許権か分かっても、特許権の権利範囲認定や、侵害認定(アウト・セーフのライン決め)、特許自体無効理由の有無とかの判断もケースバイケースなことも少なくなくてしかもその判断簡単じゃない。

少なくとも実務経験なかったら知財管理2級通った程度では絶対無理

ましてや原告が同じだけの事件を引き合いに出しているのは相手にしないほうがいい。たぶんその人マジのガチでなんもわかってない。

今後の流れ

ざっくりだけど、相手方(被告)はこれから以下を検討するだろうと思う。

①自社製品特許権の権利範囲に入ってないと主張できるか?

特許無効理由存在するか?

ライセンスなどの交渉はできるか?

①②検討して勝てなさそうだったら③かな。

マジの特許ガチ勢の方へ

そんなに間違ったことは言ってないハズですが、おかしなところがあったら言ってください。

QandA(9/22追記

書きなぐった文が思ったより反響あってビビる

有識者と思われる人からのご指摘もいただいて感謝しかないです

主な反響に対する回答をしたい


Q. 訴えるってことは相手方の行為が嫌ってことなので、結局は「お気持ち」では?

A. 「お気持ち」の言葉不明確すぎた、申し訳ない。

特許侵害訴訟は、商標著作権比較して、相手行為が嫌だからってすぐできるものじゃなくて、戦略を練って綿密な準備するのが普通だよ~って話がしたかっただけです。

お気持ち」というのは、カッとなってすぐにやる、くらいの意味で使ってました。


Q. 特許権利解釈侵害認定ってそんなにムズいの?「箇条書きマジック」と違うんでしょ?

A. 「箇条書きマジック」が何を指すのかはよくわからないけど、特許侵害認定ってむしろ「箇条書き」をぶつけ合うイメージがある。

特許権利範囲(どこまでセーフか、アウトかの基準)は基本的に「特許請求範囲」という文書記載で決めるとされていて(特許法70条1項)、特許侵害訴訟では、そこに被告製品が入るかどうかを争う、ということになる。

それで、「特許請求範囲」で発明特定する事項(発明特定事項)は、箇条書きに近い形式記載されることが多くて(特に最近特許)、

その発明特定事項が曖昧で、被告製品がそれに当てはまるか微妙であればあるほど、その発明特定事項の解釈裁判で大きな争点となる可能性が高い。

その曖昧さを見抜くこと、そしてそれに基づいて自分に有利な主張を組み立てるには、どうしても多少の実務経験必要だと思っているんで、そういう点で簡単じゃない、資格(条文の知識)だけでは無理、と言わせてもらいました。

(もちろんその難易度技術分野や具体的な特許の内容によって大きく変わってくると思う)


ちょっと具体例で説明を。◆忙しい人は読み飛ばしOKです。◆


例として、弁理士の嵐田先生が紹介してるこちら↓の特許で考えます

https://x.com/IP_Arashida/status/1836641385476403289?t=OGHEYc6cYKuG2NqadszuSQ&s=06

この特許の「特許請求範囲」の請求項1は、プレイキャラが地上用の乗り物と空中用の乗り物を交互に乗り換えることを可能にするゲームプログラム発明を示している。

この特許では、以下すべての条件(発明特定事項)を満たすゲームプログラム特許権利範囲に入る(実施する権利なければ特許侵害)ということになる。

で、特許侵害訴訟では、その用語意味解釈が争点になることが少なくなくて、例えばこの記載だけを見るとこういう疑問が考えられます

  • 「搭乗指示」って何?キャラクターがゴンドラの床を踏んだだけの場合も含む?
  • 「地上」って何?空中に浮いている島も含む?
  • 「搭乗」って何?鳥の足につかまってる場合オブジェクトの念力で浮いている場合も含む?
  • 「地面に向かって移動」って何?移動中に動く地面が迫ってきた場合も含む?

とまあイチャモンな気もするが、こういう語句解釈いかんによっては、被告製品原告特許侵害するかどうかが変わってくることも少なくない。

なので、権利解釈侵害認定に上手く対応できることは特許を専門とする弁護士弁理士にとって大事資質の一つだと思う。


Q. 被告側の検討事項に設計変更が入ってないじゃん!

A. はい、ご指摘の通りです…すみません

書いたときは、実施開始から設計変更までの賠償責任が残るので、対処として適切ではないと思って外していましたが、和解過程でその責任をどうにかできれば、設計変更をするというのは、差し止められるよりかはビジネスへのダメージも少なくて良い方法だと思います


Q. ソフトウェア特許ってなんでもアリな気がする。結局業界の発展を阻害しているのでは?

A. ソフトウェア特許が本当に何でもアリなのかどうかは私の力ではコメントできない。普段案件では扱っていないし、権利の広さが回避が容易でないレベルなのか、審査がほかの分野と比べて甘いかどうかもよくわかっていないので…


ただ、個人的意見になるけど、特許制度自体が本当に産業の発達に寄与しているのか疑問に感じることはある。

例えば、特許の主な役割として「技術の公開を代償に独占権を得て、他の人は公開された技術に基づいて技術を発展させる」(公開代償説)という考えがあるけど、

特許文章って内容の真実性について第三者のチェックも基本無いし、ノウハウを公開しないために発明を実現するのに必要技術特許庁に指摘されない程度に省くことも少なくないので、この考えには甚だ疑問がある。

あと、権利として使える特許をいっぱい取るには、良い明細書を良い弁理士にたくさん書いてもらう必要があるから、どうしても資金力がある大企業に有利だし、独占を加速させる制度ではあると思う。


今は技術文章でまとめたり特許庁と文章ケンカしたりするのが楽しくてこの仕事をやれているけど、この疑問には向き合わないといけないんだろうな。

2024-09-19

ソフトウェア特許は全てゴミ

本来ソフトウェアの中の工夫は発明ではないのに発明の扱いにしてしまったのが人類史上の最大の間違い

それが許されるならピタゴラスの定理フェルマー最終定理証明も全部発明

マイクラ装置だって発明になるマリオ無限1up発明になる

何十年も前から指摘されていて、それに反旗を翻してオープンソースとしてソフトウェアは発展してきてるのに

企業厚顔無恥にもオープンソースを使いながら特許も取るとかいうあくどいことしかやってない

任天堂だろうがソニーだろうが全部同じでマジでゴミ

本来権利を主張するべき著作権商標権なんかはキッチリ保護されてて

そこについては対策されてしまって訴えられない→ソフトウェア特許を使って訴えてやる、とか

マジで任天堂のやってることってEvilですよ

ポケモン新作で正面から勝負すればいいのにアホかよ

anond:20240919122024

自分だけの物になる筈が無い凡庸アイデア手法を、まるで自分だけの物になったと錯覚させるこの世の悪を煮詰めた存在

それがソフトウェア特許である

歩くだけ、走るだけ、空気をすうだけの事に特許は認められないが

ソフトウェア特許世界では金だけは持ってる特許ゴロのカス共によってそれと大差ない醜悪光景日常茶飯である

そもそも金を払えば特許が買えるような状況がおかし

馬鹿特許庁をやるとこうなるのである

人類社会の為にソフトウェア特許は全て無効にするべき

古事記にもそう書かれている

パルワールドの件で思ったこ

やはりソフトウェア特許はクソ、こんなのが認められてるのがおかし

単なるアイデアレベルのものソフトウェアにするだけで特許が取れてしま

考えられないだろうが「新しいチェスルール」ですらソフトウェア上で実現すれば特許が取れる(実際に取られている)

本当に意味不明だよ

2023-05-19

ソシャゲ会社勤務だがそもそもソフトウェア特許有益なのか

KONAMIサイゲームス訴訟話題となっているが、企業が自社の利益を最大化するために行動するのは当然のことだと私は考えている。

これはもちろん任天堂コロプラ訴訟にも当てはまる。しかし、ITエンジニアとしてソフトウェア特許産業の発展に寄与しているのか、

あるいはアイデア保護として強力すぎないかという疑問がずっと浮かんでいる。ウマ娘パワプロと同じとされても、その議論不正

争防止法の範囲で争うべきではないかそもそも日本特許は「自然法則を利用した技術思想創作のうち高度なもの」と定義されて

いるが、特許庁の資料によれば以下のもの自然法則を利用していないため「発明」とは認められない。

2.1.4 自然法則を利用していないもの

請求項に係る発明が以下の(i)から(v)までのいずれかに該当する場合は、その請求項に係る発明自然法則を利用したものとはいえず、「発明」に該当しない。

(i) 自然法則以外の法則(例:経済法則

(ii) 人為的な取決め(例:ゲームルールのもの

(iii) 数学的な公式

(iv) 人間精神活動

(v) 上記(i)から(iv)までのみを利用しているもの(例:ビジネス手法のもの

https://www.jpo.go.jp/system/laws/rule/guideline/patent/tukujitu_kijun/document/index/03_0100bm.pdf

多くのソフトウェア特許がこの(ii)あるいは(iii)に当てはまると私は考えているが、実際の特許請求項では、物理的なデバイス(例えばぷにコン

訴訟ではタッチパネル)や処理装置CPUで処理するという表現を使うことでデバイス扱いにする)などを絡めて申請が認められている。

私自身、これまでの業務特許訴訟に関与したことはないものの、数件の相手方企業からの問い合わせ対応や数十件の他社特許抵触していないか

調査法務と協力して行ってきた。

ハインリッヒの法則のように、1件の特許訴訟の背後には29件の企業交渉と300件の社内調査存在するのではないか

果たして、このような作業産業の発展に寄与しているのか、大いに疑問を感じている。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん