わたしのサイトにあげているテキストを、ある友人は、よくできた二次創作だと、云った。 そういうことになるのかもねと、私は返した。 私の取り扱うメディアで取り沙汰される人たち――彼らはなにを思い、考えているか。 様々に憶測が飛び交う時もあるだろうそれを知るというのは、本当は誰もできないとわたしは思っている。 「誰も」だ。肉親や本人すらも、それはできないのではなかろうか。 業界人風を吹かせる人が「あいつは本当はね――」であるとか「裏側でこんなことが――」というそれら、あるいは関係者、消息筋からと流れるまことしやかな噂、それらは、誰かにとっての「事実」ではあるのだろうけれども、それがたったひとつの「真実」とは、私にはどうにも思えないのだ。 「関係者」――例え本当に関係者であっても、はたしてすべてがわかるのだろうか。自分に引き寄せて考えればいい。会社の同僚や上司・部下を言うには及ばず、親・兄弟・配偶