05年、20周年記念「NANNO BOX」に収録されたアダルティーな新曲。作詞・南野陽子、作編曲・萩田光雄。 同窓会的な安穏とした曲かと思ったらさにあらず。「あの頃、懐かしいわね」なんてモノでなく、あの頃はむしろ生々しく現在へとつづいていた、あの頃は終わってなどいなかった、という感じ。 喩えていうなら、同窓会に行ったら、昔の恋人がなんだか今でもとっても可愛くって、しかもなんか前にはなかった艶っぽさも出てきちゃてて、焼けぼっくいに火がついちゃうって、といったラブアゲインな佇まい。 昔のように若くはないけど、昔のような失敗はしたくないけど、迷う時間はもう残されてないはず、なのに――。不惑間近の南野陽子のためらいがちな誘惑が、エロい。迷いながら、ここまで来たらお互い堕ちるしかないって、ホントはわかっている。ホテルのルームキーはもう隠し持っている。 その昔、アイドル歌手として末期の頃「テレサ・テン