敦賀延伸の効果で年末年始の利用が最多となった北陸新幹線。敦賀以西のルート議論が停滞している=4日、金沢駅 ●西田昌司氏「無理だ、意味ない」 ●杉本福井知事「誰も反対しない」 北陸新幹線敦賀以西の延伸を巡って、福井県の杉本達治知事が年頭会見で打ち出した「小浜先行開業論」に、永田町で冷ややかな声が上がっている。米原ルートへの再考を求める国会議員はもとより、「小浜派」の与党整備委員長、西田昌司参院議員(自民、京都選出)ですら「無理だ」と否定的。京都など沿線自治体の理解を得られず、新年度着工が流れたルートを既成事実化しようという唐突な「小浜止まり」の提案に困惑が広がる。 「小浜を先に開業させても全く意味がない」。杉本知事の会見での発言について、20日までに北國新聞社の取材に応じた西田氏は、こう言い切った。 西田氏は本来、小浜ルートを強く推し、杉本氏と歩調を同じくしている。それでも「北陸新幹線は大阪