以下は月刊誌HANADA今月号(840円)からである。
日本国民のみならず世界中の人たちも購読すべき論文である。
朝日新聞は「発狂状態」だ
阿比留瑠比 産経新聞論説委員兼政治部編集委員
3段組み10ページに渡る論文からの続きである。
社運を賭けた総力戦
こうした朝日新聞の報道姿勢については、『気分は形而上』『天国ニョーボ』などの作品で知られ、鋭い時事問題へのコメントで注目されている漫画家の須賀原洋行氏が、五月十八日の時点で、自身のツイッターでこう呟いていた。
「朝日新聞の姿勢は気味が悪いの一言に尽きる。安倍政権にダメージを与えるためには、何の犯罪性もないことを様々な手段を駆使して『世の中か許せないこと』に仕立て上げる。結果的に、獣医師が増えることで既得権益が減ることを嫌う日本獣医師会とも共闘してしまう。本来は朝日の批判対象だろうに」
まさしく同感である。
文科省が法律ですらないただの「告示」で、半世紀以上も獣医学部新設を門前払いしてきたことは正しいのか。
獣医師会が政治家に多額の献金を行い、獣医学部新設を阻んできたことは、日本社会にとって良いことだったのか。
省庁の既得権益という岩盤に穴を開ける国家戦略特区の目的と意義をどう評価するのか……。
肝心の論点はほとんど無視され、ただただ、安倍政権は加計学園と関係が深いとの印象ばかりを流布し続ける。
安倍首相にすれば、危険で不気味なストーカーに、ずっとつきまとわれている気分だろう。
民進党を離党した長島昭久元防衛副大臣も、五月十九日付の自身のツイッターにこう書き込んでいた。
「一昨日暴露された加計学園をめぐる文科省の内部文書の真贋については予断をもって語ることはできませんが、昨日たまたま話した朝日新聞のある幹部の表情には、社運を賭けて安倍政権に対し総力戦を挑むような鬼気迫るものがありました」
結局、須賀原氏が指摘し、長島氏が明かしたとおり、何の犯罪性もないことを、朝日新聞が「社運を賭けて」「総力戦」で無理やり大きな問題であるかのようにでっち上げているのが実情ではないのか。
もちろん、それに追随する他の新聞やテレビのワイドショーも、同じく罪深いのは言うまでもない。
このまま具体的な証拠も明確なファクト(事実)も示さないまま、ただ「怪しい」「疑わしい」「疑念は晴れない」というばかりの報道が続けば、マスメディアはいよいよ信用を失っていくことだろう。
インターネットで少し情報を集めれば、新聞やテレビが分からないふりをしている真相に簡単に辿り着く。
現在のマスメディアの大半は、朝日新聞に引きずられて自殺行為に走っているように見える。
この稿続く。