龜とは、亀の旧字体である。動物については亀の記事を参照。ここでは漢字について説明する。
漢字として
龜
- Unicode
- U+9F9C
- JIS X 0213
- 1-83-93
- 部首
- 龜部
- 画数
- 16画
- 意味
- 〔説文解字・巻十三下〕には「舊なり。外骨、内肉なる者なり」とある。旧なりとあるのは、古くから亀は長寿で知られていたことと、旧、亀の音が似ていることによる。
- 長寿とその形状から亀は神聖視されたようで、〔爾雅・釈魚〕に十亀として神亀、靈亀、攝亀、宝亀、文亀、筮亀、山亀、沢亀、水亀、火亀が挙げられている。
- 字源
- カメの全体を横から見た象形。〔説文〕に「它に从(したが)ふ。龜頭と它頭と同じなり。天地の性、廣肩無雄なり。龜鼈の類、它を以って雄と爲す。足甲尾の形に象る」とある。字の上部は它(蛇)と同じで、それはカメには雌しかおらずヘビを雄としているからだとある。当時そのように信じられていたようである。
- 音訓
- 音読みは1.の場合、キ、2.の場合、キュウ、3.の場合、キン。訓読みは、かめ。
- 名のりに、あや・すすむ・ひさ・ひさし、などがある。
- 規格・区分
- 亀は常用漢字である。1951年に人名用漢字に採用され、2010年に常用漢字に採用された(人名用漢字表からは削除)。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 亀鶴・亀甲・亀玆・亀手・ 亀足・ 亀頭・ 亀趺・ 亀鼈・亀卜・ 亀毛兎角・ 亀竜・ 亀裂
異体字
- 龜は旧字体。JIS X 0213第二水準。
- 𠁴は、〔説文〕に「古文龜」とある異体字。
- 𠃾は、〔康煕字典〕に〔玉篇〕を引いて「古文龜字」とある異体字。
- 𤕣は、〔集韻〕に「龜:古、𤕣に作る」とある異体字。
- 𧑴は、〔康煕字典〕に〔字彙補〕を引いて「卽ち龜字。漢戚伯著碑に見ゆ」とある異体字。
- 𪚦は、〔康煕字典〕に「〔龍龕〕龜に同じ」とある異体字。
- 𪚧は、〔字彙補〕に「音義、龜と同じ」、〔康煕字典〕に〔捜真玉鏡〕を引いて「龜に同じ」とある異体字。
- 𪚨は、〔字彙補〕に「龜に同じ」とある異体字。
- 𪚺は、〔字彙〕に「俗字」とある。龜兹(亀兹)を𪚺兹と書く。亀兹は国の名。この語の場合、亀を丘と同じ音で読む。
- 𪚿は、〔字彙補〕に「𪚧に同じ」、〔康煕字典〕に〔捜真玉鏡〕を引いて「龜に同じ」とある異体字。
- 簡体字は龟。
互換文字
脚注
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