スティーブン・スピルバーグ監督の「レディ・プレイヤー1」(原題:Ready Player One、2018)を見た。MOVIXさいたま。レディースデーで混雑が予想されたが、この映画に関してはガラガラだった。原作は2011年に発表された「ゲームウォーズ」(アーネスト・クライン)。
広告費を除いた「レディ・プレイヤー1」の制作費は1億7500万ドル(約175億円)。
北米と北米以外の中国などの興行収入を合わせるとすでに4月の時点で興収は1億8120万ドル(約180億円)稼いでいるというから、今後どれだけ上乗せできるかといったところ。
映画には様々なキャラクターが登場し、興味があって知っている人とそうでない人では、面白さも、伝わり方も違ってくるかもしれない。”ついていけない”、”置いてきぼり”にされた、という人も多いかも知れない。
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いまから27年後の2045年の世界。
環境汚染や気候変動、政治の機能不全により、世界は荒廃する中、人類はゴーグル1つですべての夢が実現するVRワールド(仮想世界)「オアシス」に生きていた。
そこは、誰もがなりたいものになれる場所。
無敵のヒーローやハーレークイン、キティにだってなれる夢の世界であり、ある日、オアシスの天才創設者からの遺言が発表される。
「全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円と、この世界のすべてを授けよう」と。
突然の宣告に誰もが沸き立ち、56兆円をめぐって、子供から巨大企業まで全世界の壮大な争奪戦が始まる。果たして想像を超えた戦いの先で、勝利を手にするのは一体誰か。
オハイオ州のスラムに住む若者ウェイド・ワッツ(タイ・シェリダン)も勝者となるべく日々奮闘していたが、ゲームにはオアシスの管理権を欲する世界2位の大企業IOI社社長、ノーラン・ソレント(ベン・メンデルソーン)が送りこんだ参加者もいた。
ウェイドは第一の関門を突破するが彼の現実世界にも危険が及び、レジスタンスのアルテミス(オリヴィア・クック)やオンライン仲間たちとともにソレントの陰謀に立ち向かっていくのだが・・・。
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1980年代の大衆文化に対するオマージュが数多く盛り込まれている。
ホラー映画「シャイニング」では双子の少女が登場したり、血の海のシーンなどは強烈。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」では、主人公マックスの車「インターセプター」がレースゲームに登場。鉄球のトラップによって横転(映画シリーズ第1作の横転を再現)。
このほか「ロード・オブ・ザ・リング」「13日の金曜日」「キングコング」「AKIRA」「市民ケーン」(バラのつぼみの引用)「エイリアン」「スター・ウォーズシリーズ」「ロボコップ」「シンバッド七回目の航海」などのオマージュが確認できる。
しかし一番の驚きは「ゴジラ」シリーズではなかったか。
ゴジラのテーマ曲が流れたときは、やはりワクワクさせられた(笑)。
こうしたキャラクターを利用するにあたっては、全て版権の許可を得ているという。
スティーブン・スピルバーグというビッグネームだからこそ実現できたと言える。
マスコットキャラクター「ハローキティ」、「機動戦士ガンダム」では、トシロウが日本語で「俺はガンダムで行く!!」というが、これは脚本で英語だったものが撮影時にスピルバーグの指示で日本語に変更されたものだという。
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映画というよりも、 宣伝文句にもあったが、”テーマパーク”を体験しているといった印象が強い。2D(字幕版)で見て、このダイナミックな迫力、3D(吹き替え)版だったら更に臨場感があったかもしれない。
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製作: ブルース・バーマン、ドナルド・デ・ライン、クリストファーーデファリア 製作総指揮: アダム・ソムナー、ダニエル・ルピ、クリス・デファリア、ブルース・バーマン 脚本:アーネスト・クライン、ザック・ペン 撮影:ヤヌス・カミンスキー
音楽:アラン・シルヴェストリ
主題歌:「ジャンプ」ヴァン・ヘイレン
製作:ワーナー・ブラザース映画、アンブリン・パートナーズ、アンブリン・エンターテインメント、ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ 提供 : ワーナー・ブラザース映画、アンブリン・エンターテインメント、
主な出演者:
サマンサ・イヴリン・クック / アルテミス - オリヴィア・クック
ノーラン・ソレント - ベン・メンデルソーン
ヘレン・ハリス / エイチ - リナ・ウェイス
アイロック - T・J・ミラー
オグデン・モロー / 案内人 - サイモン・ペグ
ジェームズ・ドノヴァン・ハリデー / アノラック - マーク・ライランス
ゾウ / ショウ - フィリップ・チャオ
トシロウ / ダイトウ - 森崎ウィン ほか
上映時間は約2時間20分。
興味のある人は、劇場で見るべき映画か。
”映画もここまで来たか”が体験できる。
予告編
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