コンテンツにスキップ

アイル・フォロー・ザ・サン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビートルズ > 作品リスト > アイル・フォロー・ザ・サン
ビートルズ > 曲名リスト > アイル・フォロー・ザ・サン
アイル・フォロー・ザ・サン
ビートルズ楽曲
収録アルバムビートルズ・フォー・セール
英語名I'll Follow the Sun
リリース
  • 1964年12月4日
  • 1965年3月15日 (Japan single)
A面日本の旗 カンサス・シティ/ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ
録音
ジャンル
時間1分49秒
レーベルパーロフォン
作詞者レノン=マッカートニー
作曲者レノン=マッカートニー
プロデュースジョージ・マーティン
チャート順位
ビートルズ シングル 日本 年表
ビートルズ・フォー・セール 収録曲
ロック・アンド・ロール・ミュージック
(A-4)
アイル・フォロー・ザ・サン
(A-5)
ミスター・ムーンライト
(A-6)

アイル・フォロー・ザ・サン」(I'll Follow the Sun)は、ビートルズの楽曲である。レノン=マッカートニー名義となっているが、実質的にはポール・マッカートニーによって書かれた楽曲[4]。イギリスでは1964年に発売された4作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ビートルズ・フォー・セール』に収録され、アメリカでは1964年にキャピトル・レコードから発売されたアルバム『Beatles '65』に収録された。

イギリスではアルバムで発売されたのち、EP盤にも収録された。なお、スウェーデンではシングル盤が発売されており、Kvällstoppen Chartで最高位4位を獲得した。

背景

[編集]

「アイル・フォロー・ザ・サン」は、マッカートニーがデビュー前に書いた楽曲で、マッカートニーは「16歳の時にフォースリン・ロードに面した部屋で書いた曲[注釈 1]。歌詞についてマッカートニーは、「『アイル・フォロー・ザ・サン』は最初の頃に書いた曲のひとつさ。病み上がりの間もない時に部屋からレースのカーテン越しに外を眺めながら書いた記憶がある。でもその頃僕らは地元でハードなリズム・アンド・ブルースをやっていたから、『アイル・フォロー・ザ・サン』のようなバラードは後回しにしたんだ」と語っている[5]

1980年にジョン・レノンは、『プレイボーイ』誌のインタビューで「これはポールだ。おかしな内容なんだ。「明日、雨が降るかもしれない。ぼくは太陽を追いかける(Tomorrow may rain / So I'll follow the sun) 」…マッカートニーの最初期の作品。きっとビートルズ以前に書いたんじゃないかと思う。彼はたくさん曲を書いていた」[6]と語っている。

レコーディング

[編集]

「アイル・フォロー・ザ・サン」のレコーディングは、1964年10月18日[7]EMIレコーディング・スタジオのスタジオ2で行われた[8]。8テイク録音された[7]のち最終テイクが採用され、ジョージ・ハリスンエレクトリック・ギターによるギターソロが加えられた[9]

なお、本作においてリンゴ・スタードラムを演奏せず、パーカッションとして自分の膝を叩いて演奏している[10]

リリース

[編集]

「アイル・フォロー・ザ・サン」は、1964年12月4日にイギリスで発売されたオリジナル・アルバム『ビートルズ・フォー・セール』のA面5曲目に収録され、11日後にアメリカでキャピトル・レコードから発売されたアルバム『Beatles '65』にもA面5曲目に収録された[11]

アルバムの1曲としてリリースされたのち、日本では1965年3月15日に発売されたシングル盤『カンサス・シティ/ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ』のB面に収録され、スウェーデンでは1965年6月にシングル盤[注釈 2]としても発売された。スウェーデン盤は、同国の音楽チャートで最高位4位を獲得[3]。なお、イギリスではシングル・カットされなかったが、1965年6月4日に発売されたEP『ビートルズ・フォー・セール No.2』のA面1曲目に収録された。

1964年11月17日にBBCラジオの番組『Top Gear』用に演奏が録音され、11月26日に放送された[12][13]。この時の演奏は、1994年に発売されたシングル『ベイビー・イッツ・ユー』に収録され[12]、2013年に発売された『オン・エア〜ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』にも収録されている[13]

クレジット

[編集]

※出典[8]

カバー・バージョン

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ この他には、「Thinking Of Linking」という曲も書かれた。
  2. ^ B面には「パーティーはそのままに」を収録。

出典

[編集]
  1. ^ I'll Follow The Sun”. 2018年10月12日閲覧。
  2. ^ Unterberger, Richie. “I'll Follow the Sun - The Beatles : Listen, Appearances, Song Review”. AllMusic. Rovi Corp. 2012年7月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月23日閲覧。
  3. ^ a b Swedish Charts 1962 - March 1966/Kvällstoppen – Listresultaten vecka för vecka > Juli 1965” (Swedish). hitsallertijden.nl. 2020年9月11日閲覧。
  4. ^ Sheff 2000, p. 174.
  5. ^ Womack 2016, p. 241.
  6. ^ 『ジョン・レノンPlayboyインタビュー』集英社、1981年、156頁。ASIN B000J80BKM 
  7. ^ a b Rowley 2013, p. 56.
  8. ^ a b MacDonald 2005, p. 138.
  9. ^ Winn 2008, p. 279.
  10. ^ “100 Greatest Beatles Songs: 79 - 'I'll Follow the Sun'”. Rolling Stone. ISSN 0035-791X. https://www.rollingstone.com/music/lists/100-greatest-beatles-songs-20110919/ill-follow-the-sun-19691231 2020年8月23日閲覧。. 
  11. ^ Davies 2016, p. 343.
  12. ^ a b Davies 2016, p. 656.
  13. ^ a b Winn 2008, p. 284.
  14. ^ Class of '65 - Floyd Cramer - Original Soundtrack | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年1月23日閲覧。
  15. ^ Try to Remember/The Brothers Four Sing Lennon-McCartney - The Brothers Four | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年1月23日閲覧。
  16. ^ Beatles' Connection - King's Singers | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年1月23日閲覧。
  17. ^ RELEASE / リリース” (日本語). UP-FRONT WORKS. UP-FRONT WORKS Co.,Ltd.. 2021年12月8日閲覧。
  18. ^ Judy Collins Sings Lennon & McCartney - Judy Collins | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年1月23日閲覧。
  19. ^ Ruhlmann, William. Imagine That [Soundtrack] - Original Soundtrack | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年8月23日閲覧。

参考文献

[編集]

外部リンク

[編集]