李乙雪
| 李 乙雪 리을설 | |
|---|---|
| 生誕 |
1921年9月14日.svg){kind=small} 日本統治下朝鮮 咸鏡北道城津郡（現：  朝鮮民主主義人民共和国 金策市） |
| 死没 |
2015年11月7日（94歳没） 朝鮮民主主義人民共和国 平壌 |
| 所属組織 | 朝鮮人民軍 |
| 軍歴 | 1937 - 2015 |
| 最終階級 | 元帥 |
| 親族 | イム・ソンア：曾孫 |
| 墓所 | 大城山革命烈士陵 |
| 李乙雪 | |
|---|---|
| 各種表記 | |
| チョソングル： |
리을설（北） 이을설（南） |
| 漢字： | 李乙雪 |
| 発音： |
リ・ウルソル（北） イ・ウルソル（南）[1] |
| 日本語読み： | り・いつせつ |
李 乙雪（朝鮮語：리을설「北朝鮮」, 이을설「韓国」[2]、リ・ウルソル、り・いつせつ。1921年9月14日 - 2015年11月7日）は、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の軍人、政治家。朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員などを務めた。朝鮮人民軍元帥。
経歴
[編集]日本統治時代の朝鮮咸鏡北道城津郡生まれ。1937年7月朝鮮人民革命軍に入隊した後、司令部の伝令兵としての任務を遂行し[3]、やがて本隊に繰り込まれ金日成と行動を共にした[4]。
1946年、保安幹部訓練大隊創設要員[5]。1948年、人民軍総司令部直属警備大隊長[6]。朝鮮戦争時には人民軍第4師団参謀長、第15師団第50連隊長[7][8]。ソ連軍事アカデミーに留学し、1962年10月に朝鮮人民軍第5軍団長、中将になる。同年より最高人民会議代議員を務めた。
1970年11月の朝鮮労働党第5回党大会において党中央委員に選出される[9]。1972年2月に朝鮮人民軍第5軍団司令官、上将になる。
1980年10月の第6回党大会において党中央委員および党中央軍事委員会委員に選出[10]。1984年8月に護衛総局総局長に任命。
1985年4月13日、朝鮮人民軍大将に昇格[11]。
1990年5月に国防委員会委員に選出。
1995年10月8日、朝鮮人民軍元帥の称号を授与された[13]。
1996年2月に護衛司令官に任命。1998年9月5日、最高人民会議第10期第1回会議により国防委員会委員に選出され[14]、2003年9月まで務める。高齢のため、2011年12月の金正日の国家葬儀委員会のメンバーに選出された時に就任していた役職は党中央委員会委員のみである。
2014年3月に行われた第13期最高人民会議代議員選挙で代議員に再選された。
2015年11月7日、肺がんのため死去[15]。翌11月8日に朝鮮中央通信にて訃報が公表され、金正恩を委員長とする国家葬儀委員会の名簿も発表された[15]。
葬儀が2015年11月11日、平壌で国葬として厳かに執り行われた。墓所は大城山革命烈士陵[16]。
名前にちなんだもの
[編集]李乙雪護衛総合軍官学校
脚注
[編集]- ^ 北の最後の「人民軍元帥」李乙雪が死亡…崔竜海、葬儀委名簿に含まれず「粛清説」 — 中央日報
- ^ “北군부 세대교체 예교-吳振宇 사망계기 전망”. 中央日報(朝鮮語). 1995年5月25日閲覧。
- ^ “（李乙雪同志の 略歷）리을설동지의 략력”. 朝鮮中央通信. 2022年8月27日閲覧。
- ^ 和田 1992, pp. 202–203.
- ^ 김선호 2020, p. 298.
- ^ 김선호 2020, p. 456.
- ^ 北の最後の「人民軍元帥」李乙雪が死亡…崔竜海、葬儀委名簿に含まれず「粛清説」 中央日報 2015年11月9日閲覧
- ^ “6⋅25전쟁사 5 낙동강선 방어작전” [6.25戦争史第5巻 洛東江線 防御作戦] (朝鮮語). 大韓民国国防部軍史編纂研究所. p. 112 (2008年6月30日). 2018年8月11日閲覧。
- ^ 和田 1992, p. 377.
- ^ 小牧輝夫『全般的に着実さを回復 : 1979年の朝鮮民主主義人民共和国』アジア経済研究所〈アジア動向年報 1980年版〉、1980年、86頁。doi:10.20561/00039234。
- ^ 『重要日誌』, p. 89.
- ^ 中川雅彦 1993, p. 42.
- ^ 『重要日誌』, p. 92.
- ^ 中川雅彦『光明星1号の打ち上げで威信回復を試みる : 1998年の朝鮮民主主義人民共和国』日本貿易振興会アジア経済研究所〈アジア動向年報 1999年版〉、1999年、83頁。doi:10.20561/00038721。
- ^ a b 北朝鮮の李乙雪元帥が死去 革命第1世代、94歳 産経新聞 2015年11月8日閲覧
- ^ “故李乙雪同志の葬儀が厳かに執り行われる”. わが民族同士(日本語). 2015年11月7日閲覧。
参考文献
[編集]- 『アジア動向年報』1980/1985/1995年版、アジア経済研究所
- 中川雅彦『軍を中心とした後継体制強化 : 1992年の朝鮮民主主義人民共和国』アジア経済研究所〈アジア動向年報 1993年版〉、1993年、41-70頁。doi:10.20561/00038892。
- 中川雅彦「重要日誌」『「偉大な首領」の死去 : 1994年の朝鮮民主主義人民共和国』アジア経済研究所〈アジア動向年報 1995年版〉、1995年。doi:10.20561/00038838。
- 和田春樹『金日成と満洲抗日戦争』平凡社、1992年。ISBN 9788972186809。
- 김선호 (2020). 조선인민군 : 북한 무력의 형성과 유일체제의 기원. 한양대학교 출판부. ISBN 9788972186809
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