ケンジ
ケンジ | |
---|---|
英語名 | Tracey Sketchit |
出身地等 | 不明 |
年齢 | 14,15歳? |
性別 | 男性 |
職業 | ポケモンウォッチャー オーキド博士の助手 |
声優 | 関智一 |
ケンジはアニメポケットモンスターの登場人物。
略歴
無印編第84話で初登場。
三人のトレーナーとバトルしようとしていたサトシに出会った。このときサトシのピカチュウのコンディションの良さに感動し、メモを取り始めた。さらに、傷ついたラプラスを助けるのを手伝ったことで、サトシ、カスミと知り合うことになった。サトシたちが、尊敬するオーキド博士の知り合いであることを聞き、サトシたちの旅についていくことを決めた。
無印編第88話では、ポケモンウォッチャーとしてのスキルを示しており、ピンク色のサイホーンの観察を行った。この際、サトシが不用意に近づくまで、全くサイホーンに気づかれずに観察とスケッチを行った。
無印編第97話では、自分の好きなタイプがむしタイプであることを語っている(ちなみに、カスミはむしポケモンが大の苦手である)この話で、マーコット島において一行は老いて傷ついたストライクを見つけた。ケンジはこのストライクと強い絆を結び、ロケット団を撃退している。そして、ケンジはストライクをメンバーに入れることに決めた。
カンキツスタジアムに向かう途中、ポケモンウォッチャーで、コイキング研究が専門のミドリカワと出会った。この話でミドリカワからいくつか教授を受け、ギャラドスに進化したコイキングの数を数えた。
無印編第115話でついに憧れのオーキド博士と対面した。ポケモンウォッチャーの夢である、自分の絵をオーキド博士に見てもらう、ということになり、非常に緊張していた。次の無印編第116話で、マサラタウンに残り、オーキド博士の助手をすることを決めた。
オーキド研究所にいる頃の登場はそれほど多くはなかった。ポケモンに餌をやったり、掃除をしたりなどのさまざまな雑務をこなしている。研究所にいる多くのポケモンと仲良くなったようで、特にサトシのフシギダネと仲良くなった。サトシが研究所に預けているポケモンの世話もしており、たまに日課を手伝ってもらったりしている。
AG編第132話で、マリルがタマゴを産んでいたことが判明する。ケンジはタマゴをカスミに預け、その後タマゴは孵ってルリリが生まれた。AG編第133話では、カスミとタッグを組み、2匹のポケモンでみずでっぽうを放ち、ロケット団を撃退している。
劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇でもワンシーンだけ登場しており、棚からユキナリのスケッチブックを見つけている。
BW編第116話ではカントーフェアのオーキド博士の講座の映像で助手を務めている場面でセリフ無しで登場している。
新無印編第68話ではオーキドの回想に、新無印編第118話はテレビ観戦している場面で登場した。
新無印編第147話ではAG編第192話以来となるセリフ有りで登場した。
人物
全体的に言えば、親切な人物であり、それゆえに人の願い(特に女性からの)を断るのに苦労する。放送局第11話では、カスミの代わりに雑務を行っており、サクラのハナダジムの仕事を手伝った。BW編第116話でもケンジがカスミに会いに行ったことが語られている。
タケシとの共通点も多い。タケシ同様ポケモンに関する知識は豊富であり、旅の途中何度も役立つことになった。また、タケシ同様に可愛い女の子には弱いようだが、タケシほど行き過ぎることはないようである。タケシと違い、惚れ込む女性に基準があるらしく、強さや勇気を示す女性は好きになるようだが、単純にかわいいだけでは駄目なようである。また、タケシとは違って人目を気にするのか、過剰なアピールは行わず、気になる女性を絵に描く程度である。
平常心を失うほど怒るような出来事はほとんどない。無印編第84話では、オーキド博士がどれほど有名か知らないといったカスミに対し、オーキド博士がこの星でもっとも尊敬されている研究者であると捲し立てた。同じ様に怒ったのは放送局第14話で、ポケモンを育てるなんて面倒なことしたくない、と言ったハジメという少年に対し、ポケモンを育てることが、ポケモントレーナーたるために一番重要である、と怒って言った。
ケンジ同様に、マサトもオーキド博士を尊敬している。マサトは、ケンジの描いた絵を褒め、オーキド博士と一緒に働けるなんて幸せでうらやましいと言った。また、自分もいつかポケモンの絵をかいて見たいとも言っている。
ポケモンウォッチ
ケンジのポケモンウォッチは大抵、観察とスケッチによって行われる。遠くにいるポケモンの計測を行える特別な双眼鏡を持っている。また、尋常ではないほどの視力も持っているよう。無印編第92話では、船に乗って高速で通り過ぎた人物が、ジョーイであると識別した。また、ほんの一瞬でこのジョーイが他のジョーイよりも腕が太いことに気づいた。
目的のポケモンを見つけるのに苦労している時には、自分のポケモンの助けを借りる。コンパンは、レーダーのような目を持っており、遠くにいるポケモンの追跡ができる。ポケモンが見えないときには、マリルの優れた聴力の助けを借りる。
ポケモンウォッチングに関する技術も身に着けている。観察するポケモンに気づかれないために、常に風下から接近し、自分の匂いが対象のポケモンに気づかれないようにし、息をするタイミングをポケモンと合わせ、聞こえないようにしている。
また、わざを繰り出す前にどのようなわざを使用するのかが分かるという、独特の能力も持ち合わせている。無印編第97話では、この能力を用いて、ストライクとコジロウのウツボットの対戦の際、ウツボットがはっぱカッターを使おうとしていることを見破った。
ポケモン
何らかの大会に向けてポケモンを育てているのは見られないが、フィールドワークにおいては貴重な仲間と言える。マリルは優れた聴覚を持ち、かすかな音を捉えることができ、コンパンはレーダーのような目で隠れているポケモンの位置を探し当てることができる。ストライクは唯一バトルに使われるポケモンである。
手持ち
制作の経緯
アニメ制作監督を務めた日高政光によると、ケンジがタケシに代わって登場した理由はアメリカなど外国の視聴者を考慮した結果だという。タケシの特徴的な目が人種差別に繋がる恐れがあるとし、より安全な外見のケンジが代役を務めることとなった。しかし実際はタケシの見た目を気にする視聴者がほとんどいなかったため、後にまたタケシと交代する形で降板となった。以降タケシはシリーズ終盤でニビジムに一旦帰ることはあっても新シリーズになると合流しており、『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』でポケモンドクターを目指すため降板するまでレギュラーを務めた。
備考
- サトシの仲間の中で出身地と家族のことが唯一不明である。
- サトシの仲間のうち、最も登場した話数が少ない。
- 名前は杉森建からか。
- 多くの主人公がタマゴを連れていたが、自分のポケモンがタマゴを産んだのはケンジだけである。