JR出雲市駅と岡山駅を結ぶ「特急やくも」。初めて登場したのは、国鉄山陽新幹線岡山開業で、岡山-出雲市駅・益田駅間の「気動車特急やくも」として陰陽を連絡したのが始まりだ。
長年、山陰の発展を支えた「やくも381系」が6月15日に引退するのを前に、「特急やくも」の歴史を当時の紙面記事で振り返る。
文字プレートでファンの目を引け! 旧型より快適さアピール
スーパーやくも、に文字プレート “切り札車両”のイメージアップを JR米子支社 20日から
(1995年4月18日付)原文ママ
昨年十二月三日のダイヤ改正に合わせて、山陰・伯備線にデビューしたデラックス車両「スーパーやくも」に、二十日から文字プレートが取り付けられる。鉄道ファンらの目を引きそうだ。
取り付け場所は、六両編成の先頭車と最後尾の運転席付き車両。正面と出入り口付近は「SUPER YAKUMO381」、運転席付近側面には「SUPER YAKUMO」を取り付ける。文字全体の最大は、運転席付近の横三メートル、縦0〇・三五メートル。 赤色で薄紫の車体部分にくっきりと浮かび上がらせる。
スーパーやくもは、眺望の良いパノラマ化にしたり、前部座席と後部座席の間を広げたりするなど乗り心地、快適性を重視し、増客を狙うJR米子支社の〝切り札車両”。同支社は「文字プレートを取り付けることで、スマートでスピード感あふれる車両のイメージアップにつながれば」と期待している。