第三千曲川橋梁 (北陸新幹線)
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第三千曲川橋梁 | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 長野県千曲市 - 長野市 |
交差物件 | 千曲川 |
用途 | 鉄道橋 |
路線名 | 北陸新幹線 |
管理者 | 東日本旅客鉄道 |
設計者 | 日本構造橋梁研究所 |
施工者 | 横河ブリッジ・川崎重工業・サクラダ・トピー工業JV、石川島播磨重工業・宮地鐵工所・東京鐵骨橋梁JV |
竣工 | 1996年(平成8年)3月 |
開通 | 1997年(平成9年)10月1日 |
座標 | 北緯36度33分29.7秒 東経138度7分52.7秒 / 北緯36.558250度 東経138.131306度 |
構造諸元 | |
形式 | 下路連続トラス橋 |
材料 | 鋼 |
全長 | 557.100 m |
幅 | 10.700 m |
最大支間長 | 103.000 m |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
第三千曲川橋梁(だいさんちくまがわきょうりょう)は、長野県千曲市 - 長野市の千曲川に架かる北陸新幹線の橋長557.1 m(メートル)のトラス橋。上田駅 - 長野駅間に位置する。
概要
[編集]本橋は北陸新幹線高崎起点から105 k 615 m - 160 k 172 m 10に位置する[1]。
騒音対策としてコンクリート床版を施したが、鋼トラス桁の特徴である低自重であるメリットを可能な限り損なわないためにコンクリートには軽量骨材コンクリートを採用し橋梁構造の経済化を目指した。また、耐候性さび安定化処理した耐候性鋼を用いて保守管理を低減した[1]。
- 形式 - 鋼3径間下路連続ワーレントラス橋2連
- 活荷重 - P-16
- 橋長 - 557.100 m
- 支間割 - (81.850 m + 82.700 m + 81.850 m) + (102.120 m + 103.000 m + 102.120 m)
- 幅員 - 10.700 m(複線)
- 床版 - スラブ軌道直結式
- 総鋼重 - 3 082 t
- 基礎 - ニューマチックケーソン基礎(P2 - P6橋脚)・場所打ち杭基礎(P1, P7橋脚)
- 設計 - 日本構造橋梁研究所[2]
- 施工 - 横河ブリッジ・川崎重工業・サクラダ・トピー工業JV、石川島播磨重工業[注釈 1]・宮地鐵工所[注釈 2]・東京鐵骨橋梁[注釈 3]JV
- 架設工法 - トラッククレーンベント工法・トラベラクレーンカンチレバー工法
歴史
[編集]北陸新幹線の軽井沢駅 - 長野駅間は1991年(平成3年)夏に起工した[4]。
下部工はP1, P7橋脚がオールケーシング工法の直径1.5 mの場所打ち杭基礎、P2 - P6橋脚はニューマチックケーソン基礎工法によるケーソン基礎であり、非出水期の11月 - 5月の施行で2年を要した。上部工は高水敷部を非出水期のトラッククレーンベント工法、低水敷部を通年のトラベラクレーンカンチレバー工法によって架設した[1]。
第三千曲川橋梁は1996年(平成8年)3月に竣工し[5]、1997年(平成9年)10月1日に開通を迎え、供用を開始した。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 現在のIHI、橋梁部門はIHIインフラシステム
- ^ 現在の宮地エンジニアリング
- ^ 現在の日本ファブテック
出典
[編集]- ^ a b c d 『北陸新幹線 高崎〜長野間 建設の歩み』76–78頁。
- ^ “その他 : トラス・アーチ橋”. 業務実績. 日本構造橋梁研究所. 2021年5月24日閲覧。
- ^ “橋梁年鑑 平成9年版”. 日本橋梁建設協会. pp. 18, 19, 210, 211. 2020年6月1日閲覧。
- ^ 『北陸新幹線 高崎〜長野間 建設の歩み』14頁。
- ^ 『北陸新幹線 高崎〜長野間 建設の歩み』141頁。
参考文献
[編集]関連項目
[編集]- 千曲川橋梁 (曖昧さ回避)
- 日本鉄道建設公団 - 工事発注者
- 犀川橋梁 (北陸新幹線) - 同時期の施工で形式その他に共通点が多い
外部リンク
[編集]- 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 - 橋梁所有者
- 東日本旅客鉄道 - 橋梁管理者
- 空から眺める千曲川・犀川 千曲川上流 - 国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所