中国政府はエアコンや洗濯機などの家電の買い替え時に補助金を出す政策を拡充すると発表した。世界第2位の経済大国である中国では消費が低迷しており、政策拡充で需要喚起を狙う。
中国は2024年、自動車や家電の買い替えを促進する補助金制度を導入した。このほど補助金の対象に電子レンジ、炊飯器、食器洗い機、浄水器のほか、6000元(約13万円)未満のスマートフォンやタブレット端末も加えた。
中国の経済政策立...
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中国の刺激策は大規模だが不十分(社説)
この記事の原文(英文)をNIKKEI FT the Worldでお読みいただけます。 中国の経済当局者は24日に急きょ共同記者会見を開き、デフレ圧力が強まる中で経済への信頼を回復するため、様々な刺激策を発表した。利下げ、株式市場への資金供給、不動産部門の支援という矢継ぎ早の対策は、世界2位の経済大国が新型コロナウイルスの感染拡大以降に打ち出したなかで最も積極的な経済対策となる。 投資家は(圧倒的な
中国人消費者、高額出費に慎重 デフレ懸念強まり
北京にある通信分野のスタートアップ企業の創業者であるソン・ジンリさん(39)にとって、2023年は多額の出費をする1年になるはずだった。ソンさんとその夫は、ニュージーランドに旅行し、北京市内に2軒目のアパートを購入したいと希望していた。 ところが、夏になる頃には経済情勢が一変し、高額な買い物は控えた方がよいと思い直した。「嵐の接近を知った時と同じだ」とソンさんは言う。「危険な水辺から離れなければ
中国経済にデフレ懸念 コロナ後の内需伸び悩む
先進国の中央銀行が収束しない高インフレと闘っているなかで、世界第2位の経済規模を持つ中国がいつデフレに突入しても不思議ではないという正反対の状況に直面している。 中国国家統計局が10日発表した2023年6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比横ばいとなり、卸売物価指数(PPI)は16年以来最大の下落率を記録した。一方、米国のインフレ率は22年6月に9.1%に達した後、米連邦準備理事会(FRB)