内航貨物船輸送量、7月横ばい 鉄鋼は6カ月連続プラス
日本内航海運組合総連合会(東京・千代田)がまとめた7月の内航貨物船輸送量は、前年同月から横ばいの1785万トンだった。鉄鋼が6カ月連続で前年を上回ったものの、自動車が7カ月連続で下回り、全体ではトントンだった。
鉄鋼は6%増えた。23年の輸送量は低水準で推移したが、ここにきて底入れの動きが鮮明だ。石炭やコークス(蒸し焼きにした石炭)といった燃料は11%増加。石炭火力発電所の大規模な定期修理で、前年同月に石炭輸送が減少していた反動も影響した。
雑貨は5%増。コンテナや塩に旺盛な需要があったという。紙・パルプは21%増、石灰石、スラグなどの原料は横ばいだった。
自動車は2%減少した。認証不正問題による自動車メーカーの生産・出荷停止が響いた。直近で最も減少率が大きかった2月(27%)からは持ち直している。
販売数量の減少が続くセメントは15%減った。前年を下回るのは10カ月連続。